20話
身体が重い…腰が痛いし耳に機械音が聞こえて来る。
尻の中を振動する機械に意識が戻ると部屋には自分しかいなかった。
腕は上で拘束されていて扱きたくても触れない。
尻に奥まで押し込まれた機械は腹に力を入れても出てこない。
いつもなら先端のスイッチの部分は出ているのだが、今日は何故か奥まで
押し込まれていて穴はしっかり窄まっている。
力を入れると中から穴を広げようと皮膚がつって痛い。
「あぁ、あっ、やだぁ…怜、どこっ…お願い来て、取ってよ!」
何度叫んでも鎮まり返っている部屋には誰も来ない。
(我慢できない…触りたい…)
さっきいっぱい出したのに、まだ足りない。
身体をうつ伏せにすると手が引っ張られて辛い。
けど、これでイケる。
シーツに押し付けるようにして何度も腰を擦り付ける。
怜のベッドだけど、これ以上我慢するとおかしくなりそうだった。
(早く出したい)
ただ、その一心で擦り付けた。
ちんこの皮が痛い。
擦る時に何度も捲れていたせいかシーツにあたるのも痛くなって来た。
気持ちよくて何度もイクのだが、肝心な静液は出なかった。
だから、軽くイクだけでは物足りない。
もっと強く扱かれたいし、後ろも前立腺を刺激してほしい。
今はなあなあで振動していて、上手くいいところに当たっていない。
それでも、声は止まらない。
喘ぎながら怜の部屋では臭いが充満しだらしなく蕩けた顔で耽って
いたのだった。
玄関のドアが開いた音にも気づかずひたすら擦る。
腰に冷たい手が触れてやっと怜が帰って来た事を知った。
「そんなにそれが気に入ったか?」
「お願い…触って…刺激が足りない…」
「なら、刺激を増やしてやるから尻のを自分で出してみろ?」
「できない…出てこない…痛くて出ない…」
潤んだ目で見上げられると心臓が高鳴った。
尻を上げさせると入り口が真っ赤に腫れている。
これのせいで上手く出せないのか?と判断すると指で広げてやる。
グググッとゆっくり出てくるが、途中で喘ぎに変わるとすぐに奥に戻って
しまう。
尻を強く叩くとパンッと乾いたいい音がした。
「ひゃぅ…痛い…」
「しっかり捻り出せ!じゃないと尻も痛くて座れなくなるまで叩くぞ?」
「いやぁっ…あっ…だめっ…あんっ」
乾いた音が何度も響き渡った。
やっと玩具が転がり出る頃には涼のお尻は真っ赤になってピクピクと誘っ
ているように見えた。
手錠を外すとさっき春が来ていた事と、スマホを見るように言った。
「だが、その前にシャワー浴びてこい」
「…うん」
ふらふらっとよろめきながら風呂場へと向かった。
シャワーの音がすると怜は汚れたシーツを眺めながら自分のを取り出すと扱
きだした。
ハウスキーピングを呼ぶと新しいシーツに替えさせて掃除もさせた。
部屋に戻っていく涼の足音を聴きながらこれからのことを考えていた。
涼はまず社長に電話をかけるとご機嫌な声でCM撮影の話をされた。
『いや〜まさか君を指定してくるなんて初めてだから嬉しいよ。しかもあんな
大企業がと思うと運がいいよ。何かコネでもあるのかね?』
「いえ、何も…」
『そうだろうね〜上手く立ち回ってくれよ?もっと仕事を回してもらえるよう
に使えるものはなんでも使って落としてくるんだぞ?』
「はぁ〜…」
『まぁ色気もない君じゃ無理かもしれんがうちは枕営業は見つからなければし
てもいいからな!』
それは枕営業してでも仕事をとってこいと言っているようなものだった。
しかし、清純派で売りたいのでそんな事はしたくない。現に怜とこんな関係に
はなってしまったが、こんな事は望んではいない。
春にも連絡を入れるとすぐに電話がかかって来た。
『涼!生きてるか?ずっとスマホ見てなかっただろ?何かあったのか?』
「何にもないよ。ちょっと熱が出ちゃって…寝てたんだ。」
本気で心配してくれるのに、嘘を言ってしまった。
事実など話せないから、このままでいい。
『社長から聞いたか?急ぎの仕事だって話があったそうだが…』
「うん、CM撮影だって…有名な松島プロデューサー絡みなんだって…社長
がさ〜枕営業してでも仕事取ってこいって…笑っちゃうよね〜男に言う台
詞かって感じだよね〜」
『涼…それは…』
「そんな事、考えてないよ。男に何ができるって言うんだよね〜、女性落と
すなんて怜ならまだしも俺には向いてないよ。」
『多分そういうことじゃないと思うが…』
「ん?何が」
『なんでもないよ。絶対に枕営業はだめだからな!』
「やだな〜しないってば〜」
笑って受け流すと電話を切った。
電話の先で春がどんな気持ちで話していたかなんて涼は知らない。
「社長に枕営業してでも仕事取っこいって言われただと〜あのくそがっ!涼
を守れるのは俺だけなんだよ。怜も最近はあんな態度だし、愛想を尽かさ
れるのもすぐだ…涼…絶対に俺が守ってやる。俺の…涼。」
思い込んだ表情を浮かべると涼の部屋へと訪ねたのだった。




