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スキャンダルアイドル  作者: 秋元智也
19/55

19話

結局のところ、あの後数回のピストンでナカに出してしまった。


素股と違い、これほどの名器はないかも知れないと思った。

女性との性行為と比べても断然よかった。


よかったのだが…恥ずかしくもあった。

あんなにあっさりイカされるとは怜自信、思っても見なかった。


涼は今も微睡の中にいるから知らないが、怜にとってはこれ以上

ないほどの屈辱だった。


「嘘だろ…俺が…マジかよ…」


気を失って眠る涼を眺めながら頭を抱えていた。

男の性器はこんなにも良いものなのか?と思い起こすとシャワーを

浴びて部屋を出た。


涼には手錠をつけたまま部屋から出られないようにして出かける。

向かった先はゲイ専門のバーだった。


若くてちょろそうな男をナンパするとホテルへと行った。


「ね〜、あんたってさ、ジェニスの怜くんだよね?すっごく似てるんだ

 もん、興奮しちゃう〜」

「あぁ、あんたは俺とヤれて嬉しいだろう?」

「もちろんよ〜、女とばっかり遊んでるって聞いてたけど、違うのね〜

 男のが気持ちいいって事、教えてあ、げ、る」


よく喋る男だったが、ゆるゆるの穴は女性とさほど変わらない気がした。


「もっと締めれないのか?」

「ちょっとぉ〜、それってガバガバって言いたいの?あんたのが小さいの

 よ〜、ペニスサックでもつければもっと締まるわよ〜」

「ふ〜ん、たいしたことないな〜」

「ちょっとぉ〜それ酷いじゃない!それより、メンバーの子には手を出さ

 ないの?あの子目立たない子。あの子虐めるときっといいわよ〜。襲っ

 てみたくなっちゃうのよね〜」


やる事だけやるとタバコをふかしながらその男は漏らしていた。


「つまらん、言ってたほどにたいした事はなかったな。こんなんなら…」

「あんたそんな性格じゃ恋人できないでしょ?きっと好きになんてなって

 貰えないわよ?」

「煩い。お前に何が分かる?欲しいものを手に入れるのがどれだけ大変か…」

「分かるわよ、だってあたしたちみたいなゲイは好きってだけじゃずっとは

 一緒にいられないんだから。世の中の世間体っていうのかしら?それも気に

 しながらなんて、途中で疲れて別れちゃうことなんてザラよ。若いうちは特

 にそうね〜」


まるで自分の事を言っているようだった。

世間体を考えるなら女性と結婚してみんなに歓迎されるのが普通だろう。

芸能界でゲイだとバレて失うのはこれまでのファンへと信頼とマスコミの注目

だった。


きっと仕事は減るし誹謗中傷もあるだろう。

もっと人気になって誰もが文句を言えなくなったらカミングアウトして涼を手

に入れてもいいかもしれない。


しかし、その頃まだ涼が側にいてくれるだろうか?

ずっと繋ぎ止める事ができるのだろうか?


家に帰ると珍しく春が訪ねて来ていた。


「なんだ。珍しいな?」

「…あぁ、ちょっとな…涼を、知らないか?」

「なんでだ?俺が知るわけないだろう」

「あの日帰ってから連絡がつかなくて…社長から涼に連絡をつけるようにと言わ

 れて…」


まずい…部屋に閉じ込めていたからスマホを見ていなかった。

あの日からまる二日かけて慣らして挿入までした事で満足してしまっていた。


「あ〜。連絡来たらそっちに電話する様に言っとくよ」

「あぁ、分かった。LINEに既読も付かないなんておかしいとは思わないのか?

 あの日、言い過ぎじゃないか?もしあったら謝罪くらいしろよ」


春に忠告されるとチッと舌打ちすると部屋の鍵を開けた。

中から微かに喘ぎ声が聞こえてきて、すぐに振り返った。


 (まずい…聞かれたか?)


春にも聞こえていたのだろう。怪訝な顔で怜を見たが、軽蔑する様に一言だけ

言って帰っていった。


『男もイケるのか?止めはしないが涼には手を出すなよ!』


それは何を意味するのかは知らないが、涼だと気づいてはいないようだった。

部屋に向かうと思い出した。


手錠をつけたまま玩具を入れて振動をMAXにしたまま出かけたのだと…。

気を失っていたから静かに機械音がしていただけだったが、起きた途端に耐え

られなくなって腰を自ら揺らしシーツに擦りつけていたのだろう。

手で触れないからかシーツに擦り付けるようにモゾモゾと動かす涼があさましく

淫らで、さっきの男の事など一瞬で忘れるほど鮮明だった。




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