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スキャンダルアイドル  作者: 秋元智也
13/55

13話

ドンドンッ、ドンドンッ!


すぐにストレッチャー乗せて運ぶと診察をへて、今は点滴を打って眠っている。


「おい、大丈夫なのか?」

「ただの疲れが出ただけですよ。それとちゃんと栄養のあるものをたっぷり食べて

 休ませてあげて下さい。彼、ちゃんと食事とってますか?痩せすぎですよ。」

「そんなの…知らねーし」


言われてみれば、食事を摂っている姿を最近見ていなかった。

ダイエット…?いや、痩せすぎなくらいだからそれはないだろう。


涼の家に運ぶと布団に寝かせた。


「栄養のあるものかぁ〜、いつも自炊してんだし何かあるだろ?」


冷蔵庫を開けるが何も入っていなかった。

不思議に思い引き出しやら何やらをあさくる。

すると無造作に通帳と印鑑が置かれていた。


「こんなところに置いて…最近は忙しいし結構溜め込んでんだろうな〜、涼のやつ

 結構倹約家だしな〜」


家主の了承もなしに覗くと毎月引かれている金額が収入の8割もあった。


「ん?ちょっと待てよ。これで生活してんのか?」


わずかな金額で家賃と食費を補っている。

これでは外での外食など無理だった。


メンバーが涼を誘うが、いつも断っていたのはお金がないからだったのか?


しかし、何に引かれているのだろう?

と見ると住宅のローンになっている。涼の住んでいるのはマンションで家具

と言っても最低限しかない。


最近売れ筋のアイドルが、こんな極貧生活ではいつ倒れてもおかしくないで

はないか?

怜は眠っている涼を見下ろすとある覚悟を決めた。


朝起きると真横で怜が眠っていて驚くと布団から抜け出した。


昨日の記憶がない?

トランクに入ったのは覚えている。

酷い揺れに耐えきれず気分が悪くなって…そのあとは覚えていない。


「おう、起きたか?」

「…」

「警戒すんなって。今日からこのマンションを引き払う。いいな?」

「なっ…なんでそんな事をしなきゃいけないんだよ。」

「俺の言うことはなんでも聞くんだろ?だったら聞けよ。俺と一緒に住むんだ。

 いいな?今日中に引き払って移動も済ませる。」


勝手に捲し立てると怜は引っ越し業者を手配した。

お金持ちのボンボンというのは本当らしい。

それに比べ、涼には何もない。


「なんで…なんでそんな勝手に決めるんだよ。俺の気持ちも全部無視かよ!」

「聞く必要があるか?」

「…!?」

「さっさと着替えろ。すぐに来るぞ。」


下着姿のままの涼に怜は服を投げつけてくる。

服は着たが、動こうとしない涼を引きずるように連れ出した。


食事へと連れ出すと行きつけのレストランへと入った。

いつもは女と来ているところだが、メンバーと来るのは初めてだった。


「何を食べる?」

「…」

「おい、ちゃんと自分で選べよ。勝手に決めるぞ?」

「要らない。お腹空いてないから…」


メニューすら手に取らないで答えると席を立つ。

怜は腕を掴むと命令する。


「おい、命令だ。座れ!」

「…」

「俺の命令には従うんだろ?」


怜の『命令』という言葉に渋々座り直すと、外を眺めてため息を漏らした。

勝手に二人分注文したが、料理がきても一向に食べる気がないのか箸すら

握らない。


「涼、いい加減にしろ!反抗するのは勝手だが、俺の言うことには従え!来

 たものは全部食え!いいな?」

「…」


『命令』という形で言うと渋々と言った表情で箸を持つと食べ始めた。

料理が冷めてしまったが、何も言わず黙々と食べた。


「美味か?」

「…」

「味音痴かよ!」


悪態をついても何も反論しない。

残さず食べ終えると涼を連れてショッピングへと出向く。

服を見るのは好きだった。

怜はいつもセンスがいい服を着ている。

買うところもお高い所が多く、ブランド物ばかりを身につけていた。


新人アイドルが!と蔑まれる事も多かったが、決してやめなかった。


涼に似合う服を見繕うと数着買った。

家に送るように指示すると引っ越しの業者から終了の知らせがきた。


怜は部屋に帰ると空いてる部屋に涼の荷物を全部突っ込んだ。


「今日からここがお前の部屋だ。ベッドはすぐに来るぞ。」


せんべい布団で寝ていたのを思い出し、布団を探す涼を捕まえる。


「あの布団は捨てたからな。今日から布団もマットも全部買い揃えておいた

 から明日には届くぞ。それまでは俺の部屋で寝ればいい」


あからさまに嫌そうな顔を浮かべたが、すぐに感情を隠した。


「涼、シャワーを浴びてこい。出ても服は着なくていいぞ」

「どうして…」

「分かってるだろ?全裸で俺の部屋へ来いって言ってるんだ。」

「…」


言い訳は無駄だと感じたのか部屋を出て行った。

バタンッと音がしてシャワーの音がし出した。


タオルを巻きつけ部屋に来ると最初に見た時よりもガリガリに痩せていた。


「本当に痩せすぎだな?これじゃ〜骨を抱いてるみたいだな?」

「なら、やめればいいだろ?」


悲しそうな瞳で見つめられると心臓が高鳴った。

この視線が怜をいつも本気にさせる。


「四つん這いになって動くなよ?」


言われた通りに四つん這いになるとアナルが丸見えになっている。

唾を飲み込むとローションをつけて指先を尻の割れ目をなぞるように触っ

ていく。


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