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9/13

1階のオシャレカフェの秘密

「ちょうどいいので。1階のカフェでも行きますか?」

あれから、私疲れて寝ちゃって(笑)

いやーすごいのお風呂ね!

もう大きくて!高級ホテル並み!(行ったことないけどね)

天窓からお空も見えるんだよぉ〜!

で、部屋で疲れ果てて一眠りしてしまって。

目が覚めたら次の日でした〜。

だって徹夜したもんね。

でも久々ゆっくり眠れました!


まさかのカフェのお誘いに。ウキウキしてしまった!

「いきます!いきます!」

刹那さんに連れられて

1階のカフェに入る。

中は⋯⋯

すてき!なんて素敵なの?!

ヨーロッパの町中にあるカフェ!

なんか、いい言葉が浮かばなくて⋯⋯いい例えがうかばないよぉ。

あまりカフェとか行かないからなぁ。

でもホント素敵!


「素敵なとこですね!」

「気に入っていただいちゃいました〜?それはよかった。」

刹那さんと一番奥の席に着く。

『あら。刹那ちゃんじゃない。いらっしゃい。あら?めずらしい。お客さん?』

奥から声がした。

振り返ると。

え⋯⋯

す、透けてる⋯⋯

でて来た人は、年の頃なら40代半ばのショートカットのおねぇさま。

スラッとした身長で。

でも、透けてる⋯ということは⋯⋯

「あーどぅも〜アキさん!こちらはうちの、新入社員の美鈴さんです。」

『ふーん。美鈴っちね!よろしく!私、明子!ようこそ私の店へ!』

「ははははい。」

『あら?もしかしてわかってる?』

ふよふよと浮いてる。

ういたういた!!!

ぶんぶんぶんと頷くと。

「いや〜アキさん〜美鈴さんは、よーく見えちゃうんですよ。で、見分けもつかない珍しいタイプなんですね。なので、今は秘密兵器で、区別つけれるようにしてます!」

そう言って、肌身はなさないよう言われてつけられたネックレスを指さした。

『へぇ。今どき。あなたも大変ねぇ。ま、いいわ!オススメでいい?』

「もちろんです!あ。美鈴さん。ここのオススメはおいしいんですよぉ」

「はぁ。」

幽霊さんのカフェってこと?

びっくりしちゃった。

「刹那さん!明子さんって、あの⋯幽霊さん?」

「はい?ああーアキさんですか?まぁ。そうとも言いますね!そこ気になりますぅ?」

「え。気にしなくていいなら⋯その別に⋯」

「アキさんは特別な幽霊さんなので、あなたに危害を加えませんよ!だから問題ないです。

そもそもこのカフェは、見える人にしか見えないカフェなんでねぇ。見える人には普通に見えちゃう方です!」

ん?なんか変なこと言った。

え?

「ちょっとまってください」

「どこでまちますぅ〜?」

あぁーん。

またこれ!

「えっと。見える人にしか見えないというのは?」

「はい。そのまんまです。ここはカフェが人を選びますからねぇ。」

ますます分かんないよぉ。

「美鈴さん!美鈴さん!そんなことよりこれ!」

刹那さんは私の眼の前に何かを置いた。

あらメモ帳?

あら、通帳じゃん! 

「あれえ?私の通帳だ!」

「まったくぅ美鈴さんったら!駄目ですよぉ?貴重品は風呂敷にっていったのに。クローゼットに通帳はいってましたよ!カードは美鈴さんお持ちですかぁ?」

「あ。はい。おサイフに。」

「通帳も大事にしてくださいねぇ。通帳使って下ろせる銀行なんですよここは?!

で、ついでだったので。エリさんからの慰謝料!換金していれておきました!あっ!手数料引かせていただきましたぁ〜まいどあり〜」

え?!そうなの?

私は通帳を広げる

「ぬぐぅえぇー?!」

「⋯⋯すごい声でましたねぇ。聞いたこともない」

だっ、だって!!

「せせせせ、刹那さん!見たことない桁の数字並んでる!」

「まぁ、たくさんありましたからねぇ。エリさんったら、ためこんでましたねぇ。これは彼のこと信用してなかったのかもしれませんね!」

たしかに⋯金とか宝石とか入ってたもんね⋯

たしかにあのぬいぐるみすごく重かったもん!

「あとは、こちら。」

そう言ってもう一冊通帳を目の前に置く。

あれ?わたし通帳いっこしかないはず。

これは?

よく見ると私の名前ちゃんと書いてある。

私の?

「刹那さんわたし、通帳、他には持ってないですよ?」

「はい。こちらは新しく作らさせていただきました!ほら、そっちの通帳もう預け入れ限度額まで入っちゃったんでぇ。新たに口座をオススメの銀行で開きました!こちらお給料振込でお使いくださあーい。

あ!手続きで必要だったんでね。前職へ話しに行きまして、ついでに退職金と、支払い忘れの時間外手当払っていただいたので。そちら振り込んでおきました〜。」

ええええ?!

か、重ね重ねすいません。ほんと。

中を開くと⋯こっちにも今まで見たこともない金額が入ってたもんね。


えええ。もうあたし!頑張ります!

幽霊さんカフェも素敵だし!深く考えない!


「社長!!私!頑張ります!よろしくお願いします!」

「⋯ゲンキンですねぇ。現金だけに〜。

あ。自分刹那って呼んでもらえれば」


『お待たせぇ〜』

ちょうどいいタイミングで、料理が運ばれてくる。

グラタンだ!!!

美味しそう〜。

『今日はマカロニグラタンです。ごゆっくり〜』


「さささ!美鈴さん!食べましょう!食べながら話しましょう!」

刹那さんはグラタンをほおばる。

私にもひとくち。

んんんっっ。美味しい!!

「美味しいです!」

「いや〜気に入ってもらえてよかったです!ここのは何でもおいしいんですよねえ。」

他にも色々食べてみたい!

オススメ以外には何があるのかなぁ〜。


「さて。美鈴さん。」

「あ!はい。」

「お仕事をしていただくにあたって。基本はOJTで!というわけで!よろしくお願いしますねぇ。今夜お引越し入ってます!★」

「ぇえっ。」

「んふふふ〜いい顔いただきました〜。」

『お待たせ〜』

固まる私の目の前に

大きなチョコレートパフェ。

えっ?!

なにこれ!すごい大きい!!おいしそう!

「美味しいですよぉ〜ここのパフェ」

刹那さんの前には大きなプリン。

えープリンも美味しそう〜。

「早く食べましょう美鈴さん!」

「は!はい!」

ひとくち食べると、本当に美味しい〜。

んんんんん〜最高〜

やだあ!幸せぇ〜

『ちょろいもんだねぇ。美鈴っち⋯』

明子さんがぽそっとつぶやいた。


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