1階のオシャレカフェの秘密
「ちょうどいいので。1階のカフェでも行きますか?」
あれから、私疲れて寝ちゃって(笑)
いやーすごいのお風呂ね!
もう大きくて!高級ホテル並み!(行ったことないけどね)
天窓からお空も見えるんだよぉ〜!
で、部屋で疲れ果てて一眠りしてしまって。
目が覚めたら次の日でした〜。
だって徹夜したもんね。
でも久々ゆっくり眠れました!
まさかのカフェのお誘いに。ウキウキしてしまった!
「いきます!いきます!」
刹那さんに連れられて
1階のカフェに入る。
中は⋯⋯
すてき!なんて素敵なの?!
ヨーロッパの町中にあるカフェ!
なんか、いい言葉が浮かばなくて⋯⋯いい例えがうかばないよぉ。
あまりカフェとか行かないからなぁ。
でもホント素敵!
「素敵なとこですね!」
「気に入っていただいちゃいました〜?それはよかった。」
刹那さんと一番奥の席に着く。
『あら。刹那ちゃんじゃない。いらっしゃい。あら?めずらしい。お客さん?』
奥から声がした。
振り返ると。
え⋯⋯
す、透けてる⋯⋯
でて来た人は、年の頃なら40代半ばのショートカットのおねぇさま。
スラッとした身長で。
でも、透けてる⋯ということは⋯⋯
「あーどぅも〜アキさん!こちらはうちの、新入社員の美鈴さんです。」
『ふーん。美鈴っちね!よろしく!私、明子!ようこそ私の店へ!』
「ははははい。」
『あら?もしかしてわかってる?』
ふよふよと浮いてる。
ういたういた!!!
ぶんぶんぶんと頷くと。
「いや〜アキさん〜美鈴さんは、よーく見えちゃうんですよ。で、見分けもつかない珍しいタイプなんですね。なので、今は秘密兵器で、区別つけれるようにしてます!」
そう言って、肌身はなさないよう言われてつけられたネックレスを指さした。
『へぇ。今どき。あなたも大変ねぇ。ま、いいわ!オススメでいい?』
「もちろんです!あ。美鈴さん。ここのオススメはおいしいんですよぉ」
「はぁ。」
幽霊さんのカフェってこと?
びっくりしちゃった。
「刹那さん!明子さんって、あの⋯幽霊さん?」
「はい?ああーアキさんですか?まぁ。そうとも言いますね!そこ気になりますぅ?」
「え。気にしなくていいなら⋯その別に⋯」
「アキさんは特別な幽霊さんなので、あなたに危害を加えませんよ!だから問題ないです。
そもそもこのカフェは、見える人にしか見えないカフェなんでねぇ。見える人には普通に見えちゃう方です!」
ん?なんか変なこと言った。
え?
「ちょっとまってください」
「どこでまちますぅ〜?」
あぁーん。
またこれ!
「えっと。見える人にしか見えないというのは?」
「はい。そのまんまです。ここはカフェが人を選びますからねぇ。」
ますます分かんないよぉ。
「美鈴さん!美鈴さん!そんなことよりこれ!」
刹那さんは私の眼の前に何かを置いた。
あらメモ帳?
あら、通帳じゃん!
「あれえ?私の通帳だ!」
「まったくぅ美鈴さんったら!駄目ですよぉ?貴重品は風呂敷にっていったのに。クローゼットに通帳はいってましたよ!カードは美鈴さんお持ちですかぁ?」
「あ。はい。おサイフに。」
「通帳も大事にしてくださいねぇ。通帳使って下ろせる銀行なんですよここは?!
で、ついでだったので。エリさんからの慰謝料!換金していれておきました!あっ!手数料引かせていただきましたぁ〜まいどあり〜」
え?!そうなの?
私は通帳を広げる
「ぬぐぅえぇー?!」
「⋯⋯すごい声でましたねぇ。聞いたこともない」
だっ、だって!!
「せせせせ、刹那さん!見たことない桁の数字並んでる!」
「まぁ、たくさんありましたからねぇ。エリさんったら、ためこんでましたねぇ。これは彼のこと信用してなかったのかもしれませんね!」
たしかに⋯金とか宝石とか入ってたもんね⋯
たしかにあのぬいぐるみすごく重かったもん!
「あとは、こちら。」
そう言ってもう一冊通帳を目の前に置く。
あれ?わたし通帳いっこしかないはず。
これは?
よく見ると私の名前ちゃんと書いてある。
私の?
「刹那さんわたし、通帳、他には持ってないですよ?」
「はい。こちらは新しく作らさせていただきました!ほら、そっちの通帳もう預け入れ限度額まで入っちゃったんでぇ。新たに口座をオススメの銀行で開きました!こちらお給料振込でお使いくださあーい。
あ!手続きで必要だったんでね。前職へ話しに行きまして、ついでに退職金と、支払い忘れの時間外手当払っていただいたので。そちら振り込んでおきました〜。」
ええええ?!
か、重ね重ねすいません。ほんと。
中を開くと⋯こっちにも今まで見たこともない金額が入ってたもんね。
えええ。もうあたし!頑張ります!
幽霊さんカフェも素敵だし!深く考えない!
「社長!!私!頑張ります!よろしくお願いします!」
「⋯ゲンキンですねぇ。現金だけに〜。
あ。自分刹那って呼んでもらえれば」
『お待たせぇ〜』
ちょうどいいタイミングで、料理が運ばれてくる。
グラタンだ!!!
美味しそう〜。
『今日はマカロニグラタンです。ごゆっくり〜』
「さささ!美鈴さん!食べましょう!食べながら話しましょう!」
刹那さんはグラタンをほおばる。
私にもひとくち。
んんんっっ。美味しい!!
「美味しいです!」
「いや〜気に入ってもらえてよかったです!ここのは何でもおいしいんですよねえ。」
他にも色々食べてみたい!
オススメ以外には何があるのかなぁ〜。
「さて。美鈴さん。」
「あ!はい。」
「お仕事をしていただくにあたって。基本はOJTで!というわけで!よろしくお願いしますねぇ。今夜お引越し入ってます!★」
「ぇえっ。」
「んふふふ〜いい顔いただきました〜。」
『お待たせ〜』
固まる私の目の前に
大きなチョコレートパフェ。
えっ?!
なにこれ!すごい大きい!!おいしそう!
「美味しいですよぉ〜ここのパフェ」
刹那さんの前には大きなプリン。
えープリンも美味しそう〜。
「早く食べましょう美鈴さん!」
「は!はい!」
ひとくち食べると、本当に美味しい〜。
んんんんん〜最高〜
やだあ!幸せぇ〜
『ちょろいもんだねぇ。美鈴っち⋯』
明子さんがぽそっとつぶやいた。




