新生活はじまっちゃいました!
「駅の周りの商店街は美鈴さんは利用してます〜?」
駅前の商店街を2人で歩きながら、刹那さんが私に問いかけた。
ん~~
私は住んでたとこが、商店街と反対側なんだよね。
駅から徒歩10分
でも、商店街側じゃないから、少しさみしげだけど、おしゃれなパン屋とかカフェとかあったりしたんだよねえ。
おしゃれエリアがあるの。
まぁ、空いてる時間に前を通らないから行ったことないけどさ。
それと比べたら商店街側は賑やか!
お店もたくさん。
お肉屋さんに八百屋さんに〜。
えー?!たこ焼き屋さんだぁ~。
「私、商店街あまり行ったことなくて。でも美味しそうなものたくさんですね!」
「そうでしたかぁ〜これからは利用してくださいねぇ。美味しそうではなく。美味しですよぉ〜。われわれ商店街の皆で頑張ってますからねぇ。」
「へー」
ん?刹那さんも商店街なの?
商店街の一番奥の小さなビル。
1階はカフェだ。
なんかおしゃれなカフェ!行ってみたい!おしゃれカフェ!
「あ~ここのカフェですかぁ?おすすめですよぉ。美鈴さんには特に!」
ニコニコしながら刹那さんは説明する。
えーどんな店だろう〜たのしみ〜。
せっかくだもん〜すぐ入りたい〜。
「で、も。まずはお部屋に荷物を置いたりしてからにしますか!
今日は沢山働いたので着替えたいですしねぇ。」
私の荷物の入った風呂敷を持ち上げて刹那さんはビルの中に入っていく。
階段を上がり2階の扉。
『株式会社ゴーストムービング』
と入り口に書いてある。
あ!ここって!!
「ここは刹那さんのオフィスですか?」
「正解です!では。いらっしゃいませ〜美鈴さん〜」
扉を開ける。
中は普通の事務所かな?
事務所スペースの奥に大きな扉がある。
「仕事以外はこちらで生活してます〜。どうぞどうぞ。」
刹那さんは奥の大きな扉を開ける。
中は
リビングだ。
ソファが置いてあって台所のあるLDK
「ここがリビングで、奥が水回りですねぇ。リビングを日当たりよくしてるので過ごしやすいんですよねぇ。
お風呂はこだわってます!」
へー。
うん。すてきなリビング。
⋯ちょっと以外⋯
もっとほら⋯むさっ苦しいとこに住んでると思うよね。
おじさんだし。
「はい。2階にいきますよぉ〜」
え?2階があるの?
たしかにリビングの奥に2階に向かう階段。
「2階建てなんですか?」
「そうなんですよ〜このビルは2階から上は弊社となってます。と言ってもですねぇ半分は住居ですね!さささ!2階にどうぞどうぞ!」
2階に上がる刹那さんの後に続くと、2階には部屋が3つ。
奥はトイレかな?
「はい。2階はですねぇ。
お部屋は3つあります!この階段上がってすぐが自分の部屋ですよぉ。
勝手に入らないでくださいねぇ。大事なものたくさんあるので。まぁと言っても、鍵かけてますけどねぇ普段は。」
「はい。」
「で、真ん中の部屋は。まぁ、納戸ですかねぇ。で、その隣。一番奥のお部屋ですね。ピンクの扉のお部屋。」
ピンクの扉⋯
どこ◯もド◯のような扉。
わ!似合う刹那さんと扉!
扉のドアノブに札がかかってる。
ん?
『美鈴の部屋』
え?!
「せ、刹那さん!この部屋?!」
「はい〜気が付きましたぁ〜美鈴さんのお部屋で〜す。あ。ちゃんと鍵付き★」
ええええ?
「刹那さんここって。え?!」
「美鈴さんの新しいお部屋でーす。どうぞどうぞ空けてみてください!」
部屋の中は
普通の部屋。
ベッドとクローゼットが置いてあって、小さな棚と机とタンス。
それでも余裕ある部屋。
なぜか私の荷物もみんな運び込まれていて⋯すぐにでも生活できるようになっていた。
「あ~就職祝いに〜お布団は新しいの入れときましたぁ。やっぱ、寝る時はいい布団で寝ないとですからねぇ〜。ベッドふかふかですよぉ。」
たしかにベッド寝心地良さそう⋯
でも
「あ、あの刹那さん。私、刹那さんと一緒に住むってことですか?」
「んんん?ああ。2階は社員寮にしてるんですよぉ。鍵もかかるので、プライバシーはもんだいないです!」
はぁ〜
寮なんだねぇ。
それならまぁいいのかな?
「んん?どうしました?
あ!もしかしてこれですかあ?あとでゆっくりと思ってましたが!いちお、給料決定通知書です!衣食住は会社持ちですよぉ〜。厚生年金も加入です!」
渡された紙。
目を落すと。
え
ええええええ。
前職よりいい⋯⋯
し、しかも。あこがれのボーナスも?!
「しゃ!社長!!これからよろしくお願いします!!」
やっぱ、生きるにはお金必要だもんね!
衣食住完備だし!
「自分。刹那です。社長呼びでなく刹那さんと呼んでくださいねぇ。」




