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23/30

休憩はチョコレートで

「やっぱパングラタンだよね♪」

ルーク社長は目の前にドンと置かれたパングラタンを目の前にニコニコ笑う。

私の前にもパングラタン。

外はサクサク中はもちもちのパンの中にシーフードのマカロニグラタンがチーズたっぷりと入っている。

くどそうなのに!もたれない!

魔法かけてあるの?!というくらい。

とっても美味しい♪

「美味しいですね!」

私は一口、口に入れてルーク社長を見る。

「うんうん。仕事の後おいしくご飯を食べれることができる!こと!もう大合格です!」

「え?」

「うちの社員として大合格だよってこと。」

「??」

「グラタン美味しいでしょ?仕事の後のグラタン」

ルーク社長はグラタンを頬張ってニコニコ笑った。

「はい。お肉も好きなんですけど。パングラタンも好きです!」

焼肉大好きなんだよね。

とくに!タン!

私はタン大好きなんだ〜!

「へぇ。あんなことあったのにお肉?」

「え?そ、そりゃぁ⋯⋯骨付き肉とかだと、ちょっとなぁと思いますけど⋯⋯。」

私がそう言うと

「ぷっはははは!」

ルーク社長は笑い出した。

ええ?

「美鈴ちゃん。あんなもの見て気持ち悪くなったり、気分が暗くなったりしない?」

「え?はい⋯⋯正直。過去の記憶見たときは、びっくりしたんですけど。でも⋯⋯逆にこうなってよかったのかな?って。」

「ん?どういうこと?」

「ルーク社長は、これで、償いをさせるっておっしゃってましたよね?やっぱり、やっていたことは罪だと思うんです。どんなに理由があったとしても。⋯⋯いや⋯⋯あの、人を殺すことは絶対だめだと思うんです私⋯⋯。

だからこれで、あの人が償うことができるのは、よかったのかなぁ?と思いました⋯⋯やっぱりしてはいけないことをしたんだから、償わないといけないと思うんです⋯⋯」

ルーク社長は私の話を聞きながら、じっと私を見つめる。

あまりに真剣に見つめてくるから、しどろもどろになってしまった。

「うん。その通りだよね!」

ルーク社長はニッコリ笑って私をみる。

「はい」

「あのばーさんは、この先償いをしなければならないね。」

ルーク社長はそう頷いて。私を見てほほ笑んだ。

「美鈴ちゃん!デザートはチョコレートパフェなんてどう?!高級チョコレートのやつ!」

え?!

高級チョコレート?!

「食べたいです!!!」

私が身を乗り出すと、ルーク社長は

「だよね〜!」

と子供みたいにはしゃぎながら、厨房の方に向かって声を張り上げた。

「明ちゃーん! チョコレートパフェふたつ! 本気(マジ)のやつね!」

『はいよー! 社長!』

明子さんの元気な声が響いた。

すると⋯⋯甘くて芳醇なチョコの香りが漂ってくる。

「いい香りが⋯⋯」

運ばれてきたのは、濃厚なクーベルチュールチョコレートがたっぷりかかった、宝石みたいに輝くパフェ。

「わあぁ!!」

しかも大きい!

『沢山お食べ〜!美鈴っちのは太らない仕様になってっからね!』

「えっ! 太らない仕様!? 明子さん、天才ですか!?」

私が身を乗り出して感動していると、明子さんがくすくす笑っている。

『だろー? うちの料理はカロリーも胃もたれも、この世の物理法則なんて関係ないのさ! 美鈴ちゃん、ルーク社長の無茶振りに付き合って大変だったでしょ。遠慮なくガツガツ行きな!』

「ありがとうございます!」

私はパフェを一口。

んんんんっ美味しい!

いくらでもたべれるよぉ!!

「明ちゃんひどいなぁ。僕がいつも無茶振りしてるみたいじゃないか〜」

ルーク社長はそう言って口を開いた。

『あんたいつもだれにでも無茶振りしてるけどね!』

明子さんは、ガハハハっと豪快に笑った。

と⋯⋯

「はぁ〜終わりましたよぉ〜」

喫茶店のドアが開いて、入ってきたのは⋯⋯刹那さんだった。

「刹那さん!!お疲れ様です!」

私が立ち上がって頭を下げると。

「遅いねぇ。刹那。」

ルーク社長が私の横で冷たく言い放った。

「いやあ〜社長ぉ〜!なかなか大変でしたよ。強制撤去ですし。」

刹那さんはそう言って私の隣に座る。

「まぁな。仕方がないか。」

社長がそう言うと。

『ほらよ!』

ドンっと刹那さんの前にカツ丼が置かれた。

「!!!アキさぁ〜ん!!ありがとうございます!」

刹那さんは嬉しそうにカツ丼を口に運ぶ。

「んーっ! やっぱりアキさんのカツ丼は五臓六腑に沁み渡りますねぇ〜!」

刹那さんはカツ丼を思い切り頬張ると、至福の表情で天を仰いだ。

「で、全部済んだのか?」 ルーク社長はパフェのチェリーを摘まみながら、冷たくもどこか楽しそうに尋ねた。

「あ〜問題ないですねぇ。少し時間かかりましたがねぇ。」

「ふーん。そんなの分かりきったことだからな。まぁ。お疲れ!あとさ!しばらくこっちにいるから!」

ルーク社長はそう言って、刹那さんを見つめ。にっこり笑う。

「ひぇぇぇ。かしこまりましたぁ~」

刹那さんはそう言ってカツ丼を無言で食べだした。

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