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裸の河童にしか発情できないのってやっぱりどこかヘンですか?  作者: 沖田 了


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第1話 ⑤

「本当にこの体で興奮するのね?

 今時河童の男だって人間の体の方が好きだって言うわよ。

 それに、なんというか幸多郎って顔に似合わず大きいのね」


どこか引いたように笑う凛子さん。

さっきまでは堂々とその裸体を晒していたのに、俺の反応を見てからは内股になり胸や股を隠している。

だが、その恥じらう様さえも俺にとってはご褒美だった。

それに、俺は特定の部位で興奮しているわけだはない。河童の体そのものに興奮しているのだ。

だから人間の体のように一部だけを隠せばいいというものではない。

例えば、内股になり胸を隠すために前屈みになったことで露わになった長髪に隠れた小さなお皿が……。


「嘘、さらに大きくなるの」


凛子さんの声に釣られて、俺は自分の下半身に視線を移した。

ベットに仰向けに寝かされて、大の字に拘束された体。

パンツ以外は剥ぎ取られてしまったその体の真ん中で、唯一残されたその布が悲鳴をあげていた。

人のと見比べたことはなかったが、流石に平均よりは大きいだろという膨らみがそこにあった。


ハタチにして初めて見るそれは、不気味にさえ見えた。

普段見ている"自分の"がこんなに大きく膨らむということが信じられない。

凛子さんが河童に変わったことと同じくらい、"自分の"の変化に驚いている自分がいた。


「これって結構大きいんですか?」


「私もそれなりに見てきたけどこれはなかなか

 ってなに言わせるのよ」


河童姿の凛子さんは顔を赤くして突っ込む。

あんな事しといて今更な感じもするが……


「これって痛い感じ?」


凛子さんが"俺の"を指差して聞く。

そう問われた事で俺の意識は"そこ"に向く。

なぜ今まで気がつかなかったのか、パッツパツに張り詰めた"それ"は確かに少し痛い。

それが内側からくる痛みなのか、パンツに押し戻されることによる外側からの痛みなのか、あるいはその両方なのか、それはわからない。


だが、痛みよりも切実な問題があった。


「なんか変です!ムズムズして背中の辺りがくすぐったいような感じがします。

 あとパンツが苦しい」


これまで感じたことがないむず痒さを感じ、俺は背中を捩り太ももを閉じようとするが、拘束された体ではそれもままならない。

そのわずかなみじろぎでパンツの裾が"それ"に擦れて変な声が出た。


「やっぱり苦しいよね。これ下ろしちゃうわね」


親切心なのかはたまた興味からなのか、凛子さんが俺のパンツに手をかける。

抵抗する暇もなく、パンツが脱がられる。

"俺のそれ"は、腰のゴムが通過するのに合わせて一旦身をかがめ、通過した途端にブリンっと大きくしなりながら飛び出した。


「えっ??」


パンツを脱がせた凛子さんが固まる。


その目は、眩いばかりに光り輝く"俺のそれ"に釘付けになっていた。


「ひ、かってる?」


露わになった"俺の"は、眩しいほどの発光していた。

淡い照明だけだった部屋に、"俺の"が発する光が満ちる。


「大きくなるだけじゃなくて光るんだ」


「いやいやいやいや、普通光らないから!」


俺の素朴な感想は凛子さんのツッコミで打ち消された。

そうか普通は光らないのか。友達が見ていたお店のビデオだと、男も女も大事な部分は白いモザイクがかかっていたからよくわからなかった。


「あ、でもアニメとかだと光ってたりしますよ!」


「それはそういう表現!

 テレビ放送に載せるための規制の結果!」


なるほど。

確かにアニメだと男性器だけじゃなくて女性器や乳首も光っていたが、今日見た凛子さんのはどちらも光っていなかった。

ということは、この光っている"俺の"が異常ということになるのだが……。


「え、こわい!なんで光ってるんですか?

 というか人体って光るんですか!!」


「こら、急に暴れるな!目がチカチカする」


俺が暴れたことで"俺の"がぶらんぶらんと揺れて、そのせいで部屋に光が拡散した。

やたらと反射物の多いこの部屋でそれをやってしまうと確かに眩しくて目が開けられない。

俺は言われた通り大人しくする。


「これって本当に"ソレ"よね?」


凛子さんがが改めて"俺の".をしげしげと見つめる。

眩しかったのか少し見つめて目を閉じた。

目を逸らしながら凛子さんが尋ねる。


「触ってもいい?」


「え、今はちょっと」


俺の返答を待たず、凛子さんが"それ"に手を伸ばす。

光り輝く"俺のそれ"。それに触れようとする凛子さんの河童の手には水かきがついていた。

水かきが"俺の"に触れた瞬間、俺の全身にこれまでの何倍もの電気が駆け抜けた。

そこにあったむず痒さは一瞬にして消え去り爽快な清々しさだけが体を駆け巡る。


これまで感じたことがないような快楽がそこから頭の先に突き抜ける。


「ダメ、い」


声さえまともに出せなくなった俺は、目を閉じた。

全身の快感を受け入れ、それを放出するための唯一の器官に意識が集まっている。

ドクッドクッという脈に合わせてそこが跳ねる。


いいも悪いもひっくるめた全ての感情の波が襲くる。

その波に合わせて何かが俺のそこから放出された。

これまでパンツを汚してきたものとは違う、キラキラした何かが天井にまで到達しそうな勢いで噴き出る。

"俺の"から吹き出る"それ"は、イメージしていたような白濁した液体ではなく、キラキラ光る雲のようになって部屋の中に霧散する。

それまるで、有名人が登場する時に噴き出る二酸化炭素のように、止めどなく吹き出し続ける。


「あああああああああ!」


脳を焼かれるような快感を感じ、俺の意識は少しずつ薄れていく。

そんな薄れゆく意識の中で、違和感を覚えた。

手足に繋がれていた拘束具の抵抗がなくなっているのだ。

試しに両手を目の前に持ってくる。できた。

数時間ぶりに解放された両手が目の前に現れる。

なぜ拘束具が外れたのか?


その疑問はすぐに解消された。

目の前の手がだんだんと縮んでいるのだ。

手だけではない。"俺のそこ"から何かが噴き出るのに合わせて、まるで空気が抜けた風船のように俺の体が小さくなっていっている。


拘束具は外されたのではなく、腕が小さくなった事ですっぽ抜けたのだ。


光るアソコ

そこから噴き出る何か

それに合わせて縮む体

脳を刺激する抗えない快感


その全ての情報が一気に押し寄せ、俺の脳はとうとう限界を迎えた。


「なんだ、あなた同類(・・)だったのね」


気を失う直前、凛子さんのガッカリしたような、納得したようなそんな呟きが聞こえた気がした。











【予告】

凛子さんとの刺激的な夜があけ、日常もどってくる。

昨日のことは夢だったのか現実だったのか。

幸多郎は、日常を送りながらも凛子さんのことを考えるのだった。


【次回】

『第2話 子リス系後輩よりも昨日の河童に夢中になるのは変ですか?』


ep01は、6/18ごろ公開開始予定

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