ep.77 ガームダム王国 王都・ケルス3
しばらくの間、俺たちが王都・ケルスでの生活をしていると、エムリア王国軍1000が、王都へと到着した。
参陣しているのは、マリーヌ、レッド、キース、スワリスだった。
「遅くなったな、アニス」
「うん、待ってたよ」
「よお、なんか久しぶりだな、嬢ちゃん」
「キースも久しぶり」
レキが言う。
「マリーヌ、南の守りはどうなっている?」
「クライン殿を将としてカルガポルを中心に守りを任せています。
あと、アルタージュ王国軍は、敵を南方に寄せ付けないため、けん制としておいて来ました」
「いい判断だ」
「レキ殿、早速、どこかで話をしましょう、私もすぐにカルガポルに戻らねばなりませんゆえ」
「分かった、客間で話そう」
レキとマリーヌは、そう言うと去っていった。
(あいかわらず、忙しそうだな・・・)
王・リハリドの体調を考慮して、挨拶は、将軍・ギリアムが代理で行うこととなり、軍の詰め所の会議室でこちらのメンバーと一通り顔を繋いだ。
ギリアムが言う。
「防衛時の概要を説明せよ」
エルマが説明する。
「はっ、王都防衛になった場合の総大将は、ギリアム殿、副将は私エルマが務めることとなった。
北門にギリアム殿とスワリス、西門にキース、南門にアニス様と私エルマ、東門にレッド」
「敵の主力は東から来るんだろ、一番激しそうなところを、当てがってくれるとは、ありがてえな」
「レッド、東が危なくなったら私もすぐに行くから大丈夫」
「お前はうちの大将だ、ど~んと構えてろ!」
「敵の推定戦力は5000だ、こちらは1500、苦しい戦いになる」
「今更だね、今までだって楽な戦いなんてなかっただろ?」
「まあ、そういうこったな」
「とにかく、両軍の連携や防衛戦の方法を身に着けるために、早速、合同訓練に取り掛かる」
俺とエルマは、軍での訓練に参加した後、一緒に浴場で湯に浸かっていた。
「訓練、けっこう疲れたね」
「そうですね。
ですが、訓練するとしないとでは、大きな差が生じますので」
「うん、分かってる。
はあ~、手足が伸ばせる幸せ~」
「本当にお風呂はありがたいですね」
「そう言えば、アルラ様、フレイヤ様、ラグネス様が、調略を行っているみたいだけど、味方についてくれる人って現れるのかな?」
「そうですね。
そう願ってはいるのですが、これは待つしかないですね」
風呂から出た後、俺は、淡いピンクのドレスを着て、リハリド王のもとを訪ねていた。
「お父様、今日、エムリアの軍1000が到着しました。
きっとお父様と民を守ることが出来るかと」
「アニス、こっちへおいで」
俺は傍により、王の手を握った。
「ああ、温かい・・・」
王は続ける。
「アニス、援軍かたじけない。
だが、それ以上にお前に無事であって欲しい」
「お父様、心配なされないで。
アニスは、強い娘ですから、大丈夫です」
俺は、王に今、王城を探索して遊んでいることなど、雑談をすると、王は穏やかに話を聞いてくれた。




