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ep.48 作戦開始

 俺たち傭兵団・紅い髪の少女は、自分たちの拠点を求めて、八軍閥の国へと向かうこととなった。


 アルタージュ王国からの援軍は、グルガス=マルズガード百人隊長率いる、およそ100人の兵士たち。


「姫殿とご一緒出来るとは楽しい戦になりそうですな。

 私たちに期待してくださいよ!」


「うふふ、心強い限りです。

 それに、来てくれるのがグルガス殿で良かった」


(まあ、このおっさん、気さくだし、強いし頼りになるな・・・)


 エルマやレキ、キースは、食料、装備品、軍馬の調達や兵の訓練、グルガスとの擦り合わせ、事務処理等に忙しく動き回っている。



「じゃあ、俺たちはそろそろ行くとするぜ」


「先に行ってるから、嬢ちゃんも早く追いついて来るんだよ」


「うん、ご武運を」


 レッドとスワリス達、前回と同じメンバー8人が、作戦実行のためメエラに向けて事前に出立した。


 レッド達は、首都イズアラから西へスレン城砦、城塞都市メルサ、ミテラ城砦、ガームダム王国に入った後、南下して八軍閥の国のメエラへの馬での約20日の行程を予定していた。



 俺は、レッド達を見送った後、訓練場に行くとエルマが隊列などの訓練を行っていた。


「そこ隊列が乱れているぞ!

 それでは、敵に突き崩される!」


 訓練が、ひと段落つくとエルマが、俺のところにやって来た。


「エルマ、訓練の状況はどう?」


「みな、良くやっていますが・・・

 傭兵の集まりなので、隊列や陣形などの集団行動に未だ難があります。

 やはり王国のときのようにはいきませんね」


「それでも戦はやってくる。

 出来る限りは備えないと」


「はい、承知しております」


 レキが急ぎ足でやって来た。


「レキ、どうしたの?」


 レキは、息が整ってから言う。

「アムゼント帝国が、港町トールロイに侵攻したらしいぞ」


「それで戦況は?」


「詳しいところは分からないのだが、トールロイは籠城し、北西にあるタロレ城砦からの援軍を要請しているようだ」


 エルマが言った。

「これで、アムゼント帝国とミゼル王国の全面戦争は、免れないな。

 テイザークは動くのか?」


「もちろん、援軍要請は出ているだろうが、議会がどう判断するかだ。

 私の予想では、日和見だろう」


「アムゼント帝国・・・」


「だが、この侵攻は、悪いことばかりではない。

 私たちが八軍閥の国への侵攻中にミゼル王国が介入してくる可能性があり、それを私は警戒していた。

 ミゼル王国は、地理的位置、国力、軍事力どれをとっても、アルタージュ王国をそこまで恐れる必要がなかったからな」


「なるほど、アムゼント帝国と事を構えるとなると私たちに構う余裕がなくなるという訳か」


「そういうことだ」


 俺がレキに訊く。

「レキ、それならば、私たちも早く動いた方がいいって事かな?」


「そうだな、早く決着がついてミゼル王国が、こちらに介入して来ても困るしな。

 最悪のシナリオは、いや、これは考え過ぎか・・・」


(アムゼント帝国がミゼル王国を飲み込んだ場合・・・)


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