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ep.43 首都イズアラ攻略戦1

 その日の天気は快晴だった。

 ホマウド軍は、兵12000をもって首都イズアラを包囲した。

 イズアラには、東西南北に四つの大門がある、そこを破城槌で破壊に掛かる。


 また、外壁には、梯子が掛けられ兵たちが昇っていく。


 ルカセン軍は、兵7000を持ってそれを投石や矢で迎え撃つ。


「この南門に敵を近づけるな!」

 将軍・カトリーヌが叫びつつ、梯子を蹴飛ばすと、昇って来ていた兵が梯子と共に落下していく。


 将軍・ティノールが叫ぶ。

「投石開始!」


 ホマウド軍のカタパルトが、投石を開始して、外壁に音を立ててぶつかる。


「臆するな!あの程度では、この外壁は崩されん!」



 ホマウド軍の本陣は、イズアラの西に陣取っていた。


 ホマウドの脇に立つ、参謀・ノベアスが言う。

「さすがに首都だけあってイズアラの外壁は強固ですな」


「我が王城だ。

 そうでなくては困る。

 それより、妹よ首尾は如何かな」


 ホマウドは隣に座る俺に声を掛けて来た、俺は、脇に立つレキのほうを見やると代わりにレキが応じる。


「はい、既に我が手の者たちが潜伏しております。

 明日、頃合いを見計らって南門の攻略を図ります。

 門の攻略が難しい場合は、外壁を一定時間確保しますので、動向に注意が必要です」


「うむ、明日の南門はお前達に任せる。

 マトロン千人隊長とうまくやってくれ」


「わかりました、お兄様」


(明日が正念場だな、上手くやってくれよ・・・)


 初日は、互いに様子見、小競り合いの様相を呈して終了した。




 翌日、雨が降る早朝、傭兵達は宿の一階の酒場で朝食を取っていた。


「けっこう雨がきついねえ・・・

 作戦にはちょうどいいか」


 傭兵の男が言う。

「姐さん、見てきたところ、門のハンドル周辺には守備兵が約50人はいやがる。

 何かあれば他の兵も駆けつけて来るし、この人数での確保は不可能だ」


「仕方ないねえ。

 プランBだ、梯子の確保をするしかない。

 ぼうやもそれでいいかい?」


「かまわないぜ、仲間を引き込んでから、ハンドル確保すりゃいいんだろ?」


「そういうこと。

 物わかりのいいぼうやは好きだよ」


 ドゴン、ゴン、外から破城槌やカタパルトの音が響いて来た。


「おやおや、はじまったね」


「俺たちもそろそろ行くとするか」



 俺とエルマは騎乗で南門の様子をうかがっていた。


(カタパルトの投石では、びくともしないな・・・)


 マトロン千人長が、俺たちのもとに馬を寄せてくる。


「工作は上手くいきますかな?」


「あの者達は、私が信を置く者達です。

 きっと大丈夫。

 それより動きがあれば私は先駆けますので、そろそろ前衛に向かいます」


「はっ、くれぐれもお気を付けて」


 俺とエルマは、前線へと馬を走らせた。


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