ep.28 偶然の出会い
レッドは、白馬を駆り、剣を手に次の野盗へと向かう、飛んできた矢を剣で叩き落し、そのまま突っ込む。
「いくぜ・・・」
弓を持っていた野盗は、剣を抜こうとするが、抜刀が終わる前に首が吹き飛んだ。
「3、次はお前だ!」
レッドは、剣を持った騎馬へ突撃する。
相手も負けじと向かってくる。
ガキン、金属と金属の打ち合う音がし馬がすれ違う。
馬をすぐさま返し、レッドは相手の背後を取り、向かう。
相手が振り返る前に、背中を切りつける。
「ぐわっ!」
「4、次は・・・」
俺たちも戦場にたどり着いた。
(あの短時間で4騎も殺ったのか・・・)
俺は、馬を降りるや、落ちていた腕のついた短槍を拾い、腕を振るい落とした。
(だんだん、俺、こういうのに慣れて来てるな・・・)
そのまま、主を失った馬に飛び乗った。
エルマが、剣を持った野盗と騎乗での打ち合いを始める。
俺のところに槍を持った野盗が襲い来る、突いてくる槍先を俺は槍先を回転させてはじくと、そのまま相手の胸を貫いた。
エルマの剣が、相手の手首を叩き落とし、そのまま喉をかっさばいた。
「なんだこいつら・・・」
「化け物か・・・」
6人が、あっという間に討たれたのを見て野盗たちは、明らかに怯んだ。
「退け!退け!」
野盗たちは口々に叫ぶや、そのまま走り去っていった。
「こっちの馬車のほうは任せる、向こうで倒れている馬車を見て来る!」
レッドは叫ぶと馬を走らせた。
俺とエルマは、御者を失い止まった馬車に近づき、声を掛けた。
「中の者、無事か?」
馬車の中から声がする。
「無事だ、助かった」
馬車の中から、男が顔を出す。
エルマが驚いた様子で言う。
「ギルティード殿・・・」
ノベアス=ギルティードも応じる。
「サー・カリンズか・・・」
「はい、エムリアのエルマ=カリンズです。
お久しぶりです、ギルティード殿」
そう言うと、エルマは馬から降りた。
「こちらこそ。
やや、そちらにおられるのは、もしや」
「はい、アニスティア様です」
「このような場所でエムリアの方々に助けられるとは、礼をいくら言ってもたりませんな。
おい、お前たちも馬車から降りて挨拶しなさい」
ノベアスとその妻子は馬車をおり、挨拶をする。
「アニスティア=フォン=エーメガルドです。
こちらこそ、よろしくお願いします」
「いやはや、大きくなられましたな、アニスティア様」
「えっと、アニスで結構ですよ」
「そうですか、アニス様、この度は本当に助かりました」
レッドが馬を走らせてやって来る。
「後ろのやつらもケガしているが、皆、無事だ」
「おお、それは良かった・・・」
ノベアスは安堵のため息をついた。
「俺はちょっと失礼するぜ」
レッドはそう言うと、野盗が乗っていた馬と武器、金目のモノをあさり始めた。
「それにしても、城が落とされたと聞いて心配しておりましたが、あのエムリアから脱出できたのですね」
「エルマが助けてくれたから・・・」
「そうでしたか、お辛い中よくぞ、不幸中の幸いでございます」
「とりあえず、けが人もいることです。
港町セビアに一旦、向かいましょう、話はその後で。
私たちが護衛致します。
よろしいですよね、アニス様」
「もちろん、そうしましょう」
「アニス様、サー・カリンズ、それはありがたい」
遅れて、レキがやって来た。




