表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
27/38

ep.26 新しい仲間

 酒場兼安宿の月光亭は、二階が宿、一階が酒場になっている。

 翌朝、俺とエルマは酒場のテーブルで朝食をとっていた。


 俺は、薄い鶏がらスープに黒パンを付けて口に運ぶ。


(ああ、味が薄い・・・)


 こっちの世界では、肉や魚の臭みを消すためにスパイスを多用する、それに慣れて来た俺は、スパイスが薄いと物足りなさを感じるようになっていた。


(日本料理って、あの味のあっさりさであの美味さ、奥が深かったんだな~)


「お、おはよう、二人とも・・・」


 二階から降りて来たレキが頭を押さえながらやって来た。


(こいつ二日酔いだな・・・)


「おはようレキ、昨日は楽しかったの?!」


 俺は元気な声であいさつしてやった、レキは、頭に響いてきつそうだ。


「レキもスープとパン食べる?」


「いや、水を貰えるか?

 それとアニス、今日はそんなに元気はいらないぞ~」


「なんで~元気は大事だよ!」


「うっ!」



 レキは、水を飲みひと段落突いたようだ。


「大丈夫なの?」

 エルマが、声を掛けるが心配1だらしない9の割合だった。


「ああ、大丈夫だ。

 それよりも二人に話があるのだが」


「話って?」


「新しい仲間を得ることが出来た」


「仲間?

 信用できるのか?」


「信用は私が保証する。

 ガンザ雑技団で軽業師をやっていたレディアス=ローベルク、レッドってやつだ」


「腕は立つのか?」


「ああ、ガンザが推薦するくらいだから相当だろう」


「へえ、すごいね」


「腕が見たければいつでも見せてやるぜ」


 そう言いながら、酒場に入って来たのは一人の少年だった。


 エルマは少年をじっと見た。


(なるほど、手練れのようね・・・)


「あなたがレッド?」


「ああ、俺がレッドだ、久しぶりだな、レキ」


「おお、久しぶりだな、あれからだいぶ大きくなったな」


「はじめましてレッド、こちらがアニス、私はエルマ、よろしく」


「ああ、こっちこそ、よろしくな」


「よろしく、レッド」


(ガキだな・・・)


「よろしく、アニス」


(チビだな・・・)


 レキが言う。

「早速だが、この後、必要なものを買い足した後、北東にある街、バルロックに向かう。

 バルロックは、西領・ホマウド=バイヤーグンが拠点にしている街だ。

 その後、城砦スレンに入る」


「レッド、雑技団のメンバーに挨拶はして来たのか?」


「ああ、もうして来た」


「よし、じゃあ、準備に掛かるとするか」



 俺たちは、街で買い物をして歩いていた。


「干し肉と乾パン、水の補充も問題なしだな」


「買い物はこれで問題なし。

 じゃあ、馬のところへ行こうか」


 ・・・・・・


 月光亭の厩舎に俺たちの二頭の馬がいる。


 レッドが言う。

「なあ、その白い馬、乗ってみてもいいか」


「こいつはじゃじゃ馬だ、私以外は乗りこなせんぞ」


「まあ、ものは試しだ」


 レッドは、白馬に跨ると、馬を歩かせ、軽く走らせてみる。


「なんだ、おとなしいいい馬じゃないか」


「本当か・・・」


 レキは愕然としてその光景を眺めていた。


(レキの乗馬が下手なだけじゃないのか・・・)

 俺は口にはしなかった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ