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ep.23 再び海路にて

 俺たちは、海路にて自由都市テイザークからアルタージュ王国・港街セビアに向かっていた。


 公の定期船に乗っているため、船員が追剥に化けることは無さそうで、幾分安心した航海をすることが出来る。


 馬はレキの分もつれて来たので二頭になっていた。

 レキの馬は白く綺麗な馬だったが、気性が荒くレキ以外では扱えないとのことだった。


 天気が良く風が気持ちいいので、俺たちは甲板に出ていた。


「風が気持ちいいね、姉さん」


「本当ね、もうすぐアルタージュ王国か・・・」


 エルマがレキに尋ねた。

「アルタージュ王国についたらどうする?

 王国に亡命を申し込むのか?」


「いや、自分たちの力を得るのなら亡命ではなく、同盟に持ち込むべきだ」


「同盟?こちらは三人だ、相手にもされないぞ」


「だから先に力を蓄える必要がある」


「具体的な案があるのか?」


「今、アルタージュ王国は、二つの勢力に分かれて内紛状態にある。

 第一王子・ルカセン=バイヤーグンの東領、第二王子・ホマウド=バイヤーグンの西領。

 先代王が亡くなったことによる後継者争いだ」


 レキが続ける。

「今あそこには、傭兵が集まっている。

 私たちも参加し武功をあげて、目立ちそいつらを仲間に引き込んでいく。

 よくも悪くも、うちのお姫様は目立つからな」


「傭兵をあつめて傭兵団を組織するということか・・・」


「そういうことだ」


「どっちにつく?」


「第二王子・ホマウドだ。

 野心的な性格だが、それだけに扱いやすい。

 それに劣勢だからな、交渉もしやすいだろう」


「なるほど」


「私たちは、セビアからバルロック、そして城塞スレンに入る。

 今、スレンと首都イズアラの間で一進一退の攻防をしているとのことだからな。

 ああ、それから」


「それから?」


「俺は頭脳派で戦闘には不向きだから、戦いは二人に任せる。

 いいな?」


「わかった」


(まあ、確かにテイザークでの戦闘で役に立って無かったしな・・・)


「レキって賢いんだね」


「まあ、私は、天才だからな。

 張り合えるとすれば、世界広しといえどセキリュウ=フォンくらいなものだ

 ろう」


「すごいね」


(本当かよ・・・)


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