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ep.17 旧市街の男

 翌朝、俺たちはセキリュウ=フォンから紹介を受けた男・レキ=エシアルトに会うため、旧市街を歩いていた。


「だいぶ入り組んだ所に住んでいるようね」


「姉さんとはぐれたら迷っちゃうよ」


 俺たちは、サーラに教えられた通り入り組んだ旧市街の奥に入ると粗末な二階建ての家に辿り着いた。


「ここのようね」


 エルマは木製の扉をノックした。


「開いているから入っていいぞ」


「失礼する」

 エルマは、言いながら扉を開いた。


 室内には、椅子に座りながら本を手にした金髪の男がいた、年の頃は三十手前くらいで目鼻立ちが整った美形だ。


「失礼、私はエルマ=カリンズ、ある御仁の紹介を受けてここに来た」


「話はサーラから聞いている二人とも入りたまえ」


 俺たちは、室内に入ると、男は長椅子を指さした、座れということだろう。

 俺たちはそれに従い、長椅子に腰を下ろした。


「私は、レキ=エシアルト、お二人は、アニスとエルマと呼んでいいかな?」


「それで構わない」


「とりあえず、いつまでも安宿と言う訳にもいかないだろうから、とりあえずここの二階を自由に使うといい」


「それは助かる。

 ここで匿って貰えるということか?」


「とりあえずはその認識で構わないが・・・」


「金か?」


「部屋代は別にかまわない。

 金目当てで引き受けた訳ではない、友人の頼みだからな」


「では何を?」


「別に私にどうこうしろと言う話ではない。

 その先は、自分たちでまず考えることだ」


「わかった。

 ちなみに馬が一頭いるのだが、どうすればいい?」


「近くに破格の共同厩舎が近くにあるから、そこに繋いでおくといいだろう。

 金を払えば色々と世話をしてくれる」


「それは助かるな」


「それと買い物でもしてきたらどうだ?

 お勧めの店を教えてやるし、私の名を出せば、色々と優遇してくれるだろう」


「分かった、感謝する」



 俺とエルマは、レキお勧めの衣料品店で俺の服とマントを購入した後、鍛冶屋でエルマの剣をみて貰っていた。


 鍛冶屋のおやじが言う

「だいぶ使っているので研いだ方がいいな」


「頼めるか」


「ああ、構わんが、三日はもらうぞ」


「その間、剣が無いと困る、何か借りられるか?」


 樽に無造作に入れてある複数の剣を指さしておやじは言った。


「なまくらだが、そこにある剣、好きなのを持っていきな」


「助かる」


 エルマがおやじとやり取りしている間、俺は色んな武器を見ていた。


 剣、短剣、斧、モーニングスター、槍・・・


(ん?!)


 目に留まったのは・・・日本刀?


「こ、こんなところに日本刀があるのか?」


「ん、嬢ちゃん、それはナギ刀って言うんだ、東のナギ国のもんだ」


「触ってもいい?」


「いいが、ケガすんじゃねえぞ!」


「うん、わかった」


 俺は腰に添えると抜刀してみた。


(やはりしっくりくる、がこの体だと少し長い・・・)


「これのもっと短いの無い?」


「短刀ってのがある、ちょっと待ってろ」


 おやじは一度店の奥に行くと、短刀を持ってやって来た。

 俺はそれを受け取った。


(刀身15センチくらい、護身刀か・・・)


 俺は、抜刀し振ってみた。


(重くなく、この体でも十分使えるな)


「これっていくら?」


「銀貨5枚、いやレキの知り合いだったな、3枚にしておこう」


「姉さん、買ってもいい?」


(この子が、物を欲しがるなんて珍しい・・・)


「わかった、いいよ」


「やった~

 あとね、おじさんこういう物は作れる、太さはこれくらいで・・・」


 俺は地面に棒手裏剣の絵を描いた。


「なんだこりゃ、太い串じゃねえのか?」

 おやじは見たことない物みたいだった。


「それを投げると、相手に突き刺さるの」


「ほお~面白そうだな、時間があるときに作ってみるとしようか」


「いくらかかる?」


「まあ、ついでの遊びみたいなもんだ、金はいらんよ。

 出来たらレキに連絡する。

 その代わり、使うところを見せてくれよ」


「やった~、ありがとう」


 俺はお礼を言いながら買って貰った短刀を後ろ腰に帯び、抜刀してみた。


(うん、しっくりくる)


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