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大学生Ⅲ
「アルバイトですか?」
「最近忙しくなる時間が大変で
その時間だけでも、どうですか?」
「まあ、そうですねぇ···
あの子の為にそこまでする必要性を感じないのですが」
「やっぱり駄目ですかね?」
「まったく、甘い!
そして、私もかなり甘いですね」
次の日
「ここでアルバイトをしてみないかい?」
カウンターから聞こえた声に
「いいんですか?」
「時給はあまり高くはないが賄いが出る
忙しい時間だけだが、やってみないか?」
「賄いあるんですか!!!
是非やらせてください!」
カウンターを飛び越えそうな勢いに
持っていたカップを落としそうになる店長
苦笑いで優しくうなずいた




