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帰り道、はなし話  作者: vastum


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「秘密の花園」

「今日さ」


「なに?」


「さっき塀の向こう見えた」


「なにが?」


「庭」


「花?」


「まだ少しだけ」


「それで本?」


「うん」


「ヒント出す?」


「どうぞ」


「庭」


「うん」


「閉まってる」


「うん」


「あと」


「うん」


「鍵」


「……」


「思いついた?」


「秘密の花園」


「正解」


「読んだ?」


「昔」


「庭が変わる話」


「そう」


「ねえ」


「なに?」


「場所ってさ」


「うん」


「手入れすると」


「うん」


「変わるよね」


「……変わる」


「どうして?」


「見る人」


「なるほど」


「そっちは?」


「私は」


「うん」


「時間」


「時間?」


「うん」


「ゆっくり」


「……」


「それ分かる」


「ねえ」


「なに?」


「もしさ」


「うん」


「この道」


「うん」


「誰も通らなかったら」


「……」


「どう?」


「多分」


「うん」


「草生える」


「それ現実」


「そっちは?」


「私は」


「うん」


「少し寂しい」


「……」


「なんで?」


「静かすぎる」

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