闇の支配王セニオリフィス・ケアニス・バドラー
「こんな感じ、、です」
酷いものだ。ミナを自分のものにしようとして、でもそれができなかったから追放した。
(自分勝手すぎるだろ)
「ごめん、ミナ。僕がもっと早くに着いてれば」
「違いますよ!全部私のせいですから。」
「、、、」
「、、、」
しばしの沈黙。この状況で話し込んでる僕らは肝が座り過ぎている。何か言おう、口を開きかけたその時
ドバゴォォォォォォォォン!!
「何だ!?」
謎の爆発が起きた。かなりの大規模だったのだろう。僕らがいた唯一飛び火していなかった古屋は屋根が吹っ飛ばれた。
「危険だ!外に出よう!」
「はい!」
外に出た。が、その状況は余りにも酷かった。人々の死骸が、家が、ギルドが、何もかもが崩れて消え去り残っているのはそこにあったであろう建物の残骸達だけで、ほとんどは更地状態になってしまっている。
空を見た。確かに全ての魔族を殺したはず。なのに
「何で、、」
魔族が空を埋め尽くすほどの大群。地上には再び魔物が。終わったはずの戦いがまた始まってしまった。
上空の中心。マントを羽織り、2本の大きなツノが生えているどの魔族よりも一際目立つ奴がそこにいた。
「誰だ!お前は!」
その魔族はニンマリとー地上からは見えないがー笑って言葉を発する。
「やあやあ、初めまして。私は闇の支配王、セニオリフィス・ケアニス・バドラー。気軽にセニオリフィスやバトラーとでも呼んでください。」
その魔族は地上に降りながらそう発する。
「何が目的だ、、!」
「もちろん勇者の末裔を処理しに。」
「そんな奴はいない!」
「いるさ」
セニオリフィスは僕をじっと見つめながら、話し出す。
「王都リッカル出身の不遇魔法使い。我々にとって邪となる魔法を使う者。」
視線を腰に携えている聖剣に移す。
「代々勇者が使ってきた聖剣を持つ。その者の特徴は、白髪であり中背、聖剣クローバーを持っている。まさに貴様の事だ」
そんなバカな。聖剣は勇者が継いできたもの。だが僕はたまたま穢れを祓っただけで、それが運良く僕に懐いただけだ。勇者の末裔だなんてそんな。
「な、何かの間違いです!ライトさんが勇者の末裔だなんて、、!」
ミナが勇気を出して発言する。
「黙れ小娘」
「ひう!」
圧だ。凄まじい圧を感じる。それに反応するかのように聖剣が微量に振動している。殺すよりも恐れているような感じに近い。
「そうか貴様はライトと言うのか、、」
「あ、、!」
ミナが自分の失態に気づき声を出した。
「まだ未熟か、、。なら今のうちに殺、、!」
セニオリフィスの声はそこで途切れる。目の前に白銀の鎧を着た者が妨げたからだ。
「あなたは」
気づけばゾロゾロと僕らの後ろに鎧を着た者達が集まっている。マントには王都リッカルの紋章。
「貴様ら何者だ!」
セニオリフィスが発する。
前に出た騎士はそれに答える
「王都防衛部隊第五番隊だ。」
最強の助っ人が駆けつけてくれた。




