嬉しい知らせ?
救護班による手当が一通り終わり、私は再びギルドのロビーにいた。そこにはアイナさんもいた。
「いてて、クソ」
イグニスさんが包帯を巻いた状態で戻ってきた。どうやら骨が折れていたらしい。
「イグニス、大丈夫?」
「ああ、何とか」
アイナさんの問いにイグニスさんは素っ気なく答える。
「この状態じゃあ数日はクエスト無理だな」
「なら、どうしますか?午後」
私は2人に聞いてみた。
「俺は休むしかねぇよ、2人は好きに行動しな」
「あ、私イグニス介護する!」
そうなるだろうな。イグニスさんとアイナさんは幼馴染で、イグニスさんは分からないがアイナさんはイグニスさんに好意を寄せている。
(てことは私は暇になるのかぁ、そうだ折角なら最近できた露店に行ってみようかな)
「じゃあ私は王都を歩いてますね」
ーー王都リッカル 露店ーー
「はい、3トルのお釣りね」
「ありがとうございます」
美味しそうなクレープを手に街をぼちぼち歩く。クレープを口に運んで一口。んまい。
1人ぼちぼち歩き回り、気になるものを買って時折手に持つクレープを頬張って、、。気づいたら太陽が地に落ち掛けていた。
「やば、早く戻らないと」
セカセカとギルドの帰路に着いた。
ーーギルドにてーー
中はやたらと騒がしかった。
「あのドラゴンが、、」
「イグニス達の昇格試験の奴だったっけ?」
ざわざわと話し声が聞こえる。近くにアイナさん達がいたので小走りで駆け寄る
「あの、これなんの騒ぎなんですか?」
「ミナ、えっとね」
「古代龍皇が討伐された。王都シャントルっつーとこの、王都防衛部隊が」
あのドラゴンを、、ライトさんを殺したかもしれないあのドラゴンを、、シャントルの方々が討伐した。
「死者報告とかって、、」
わたしはもしかしたらに賭けてイグニスさんに聞いてみる。
「死者報告はまだだ。置いてきたライトが死んだかどうか知らん」
嬉しいような嬉しくないような。ライトさんは死なないで欲しいけど、、あの状況で生き残る方法など世界で数本しかない聖剣を見つけるのと同じ割合だ。生きてたら運が味方したのだろう。
「昇格試験どうする?」
「パスだ。暫くはAランクに見合う魔物を探さんとならんだろ」
呑気に話している。私は昇格試験よりライトさんの生存が心配だった。
「ライトさん、、どうか無事で」
私はただ神に祈りを捧げるしかなかった。




