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王都リッカルの壊滅

諸事情により平日は投稿できない日が有ります。毎日投稿したいのは山々なんですが、小説を書ける時間帯が限られておりまして、この様な判断をさせていただきました。平日は投稿できる日に一本、休日はいつも通り二本投稿となります。ご理解の程よろしくお願いします。

では、再び少年ライトと共に良き異世界旅を。

「すみません!誰かいませんか!」

大きい声で人を呼ぶ。辺り一面は血と人々の死骸、それに燃え盛る炎。見るに耐えない光景だった。

「あんちゃん…早く、逃げな」

「!」

左肩から腕まで火傷を負った中年の男が話しかけてきた。

「何があったんですか?」

「魔族だ」

「え?」

「魔族が…攻めてきたんだよ」

〜魔族〜

かつて勇者が倒したとされる魔王の配下。獣人や吸血鬼(ヴァンパイア)、人間と言った人種。魔物を使役する事が出来るため厄介な人類の敵だったが魔王が倒された今となっては一切動きがなかった。しかし…

(動き出したってことは新たな魔王が誕生したのか?!)

「他の者は?」

「ああ…上ランク冒険者が戦っている。」

「分かりました、ありがとうござい」

火傷を負った中年の男の首が跳ねた。

ドガ

男は跪き地面に倒れた。

「何が、、」

正面を見た。不敵な笑みを浮かべている、ツノの生えた人物がそこに居た。

「まだ生き残りが居るのか、邪魔者だな。冒険者と言うのは」

「んのやろう!」

剣を取り出し、魔族に飛び掛かる。

「はっ!そんな剣で何が出来る!」

スパッと相手に浅い傷を負わせた。ただの剣であれば大した致命傷にはならない。これが普通の鉄剣であればの話だが

「んぐ!ぐあああ!」

聖剣は聖なる力をもつ剣。穢れや闇の類にはかなりのダメージを与える事ができる。それは魔族にも有効である。

「ぐ、ああ、貴様その剣…まさか」

「お前の思っている通りこれは聖剣だ。」

魔族が弱っている隙に今度は深い傷を負わせる。

「あああ!」

断末魔を出して、その魔族は地面に倒れ込みそれきり動かなくなった。

「つ、、」

中年の男を見る。本当は弔いをしたいのだが今はそんな時間はない。死体がこれ以上損壊しない様に安全な場所まで運ぶ。

「必ず弔いますから」

そう言い残して僕は再び生存者を探し始めた。

ーーーーーーー

「はあ、はあ、はひ!」

一人の少女は駆けていた。なるべくこの王都から離れるために。

走っていた時に何かにつまずいてしまった。

「あて!」

少女は地面に顔をつけたまま息を弾ませる。

「イグニスさん、アイナさん…」

今はどこにいるか分からない二人の名を呼ぶ。ライトさんには当たりが強かったけどそれでも優しかった二人。

「ライト…さん」

今は死んでしまった一人の少年の名を呼ぶ。優しくて愚痴を言われても怒らないし、メンバーの中で唯一温かった少年。

誰かがこっちに来る。

「良い子はねんねしましょーねー?」

魔族の甘すぎる声が聞こえる。ああここまでか、ここまでなのか。でも、これであの人(ライトさん)の所に行ける。目に涙が溢れて来る。本当はもっと生きたかった、生きているライトさんに会いたかった。

「ぎゃあああ!いてぇぇ!」

魔族の断末魔が聞こえる。地面に倒れる音も聞こえた。そして、一番信じられない声が聞こえた。

「大丈夫?ミナ」

死んだはずのライトさんが直ぐそこで自分に手を差し伸べていた。

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