途上開始編 二話
能力。ここでいう能力とは人知を超える力を扱うことのことだ。
この異世界ではほとんどの人が持っている。そして「五賢者」と呼ばれている、異世界のトップ立つ者たちがいる。だがその人たちも、その力で人々を押さえつけているということはなく、普通の人たちも含め能力を発展のために使っている。そのため平和である。しかし平和の中にある変化というものを楽しみながら生活している。
朝十時、町のみるからに客が入っていなそうな「葉山酒屋」という店の前俺は立っていた。
本当に大丈夫か?
ガチャ
「いらっしゃーい。酒かい? それとも依頼かい?」
「いや……あの伽護女っていう子に言われて来たんですけど……」
とそこにいたのは俺より少し上の年齢くらいの男が店番をしていた。
すると、
「すまないわね。少し遅れたわ。」
と10時をすこし過ぎたぐらいのタイミングで伽護女が入ってきた。
「お、来たか。それじゃそうだな。先に俺の自己紹介でもしようか。俺は葉山弦。この葉山酒屋を運営しているよ。ここの仕事は主に二つ。一つは酒を売ってる。二つは様々な依頼を請け負っている。今日はその後者になるな。あと敬語は使わなくていいからな」
「俺は山仲島悠だよ。これから頼ることがあるかもしれない。そのときはよろしくな」
「オーケー。じゃあさっそくやっていこうか」
俺は何をするのかわからなくてぽかんとしていた。
◇
「悠。ちょっとこれに触れてみて」
と伽護女が奥から持ってきた薄い板のようなものを渡してきた。
「これでどうすればいいの?」
「うーん。なんていうのかしらね。表現が難しいと思うけど力?を込めてみて」
「こんな感……!」
と俺がしゃべると、途端板がどんどん明るくなっていった。
「これは…まぶしいわね」
と伽護女が目を細めながら言う。
「そうか…こう来たか。もう力を抜いて、その板ちょうだい」
といい俺はその板を渡した。
「悠。今日のところはもう帰ってもいいよ。必要な情報もとれたしね。この結果については追って連絡するよ」
「情報って?」
気になったので弦に聞いてみた。
「情報ってのはね、その人の血液型からその人の能力までわかるの。こっちで生きていくにはその情報を提出しなきゃいけないのよ。」
と伽護女が割って話してきた。
「そんな仕組みになっていたのか。確かに俺はこの世界の人たちから見たら異世界から来た正体のわからない人になっちまうからな」
俺はその説明に納得した。
「そんなことだから今日は帰った。これから忙しいんだ。そうだ伽護女は渡したいものがあるから少し残ってて。」
「わかったわ。」
「じゃあ俺は帰るわ」
と言って店の出口へ向かった。
「ああ。またな」
◇
そのまま帰ってもよかったのだが、家に帰ってもやることもなかったので、町をぶらつくことにした。
葉山酒屋を出てこの町の一番大きな道を歩いていると、とあるお店の前で止まった。そこは小さな子がよって集まる駄菓子屋だ。
「こんちわー。那波手さん」
「やあやあ、久しぶり悠。どうしたんだい?」
と駄菓子屋の奥から那波手万理という外見に反して精神年齢が高い女性が出てきた。(外見は30歳ぐらい)
「仕事が休みでぶらついていたんですよ。そしてこの店に入っただけですよ」
と話していると近所の子供たちが入ってきた
「おばちゃん! いつものちょーだい!」
「わたしも! わたしも!」
「わかったよ。準備するから待ってなさい」
と手を伸ばし少し高いところにあるお菓子を取り、子供が手に持っていたお金と交換した。
「「ありがとー!」」
と子供たちは去っていった
「私はこの平和な風景が続けばいいと思うね」
「どうしたんですか?急に?」
「いや、なんかね。ふと思ったんだよ」
と俺は好きなお菓子を買って家に帰った。
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「ったくあんた、私のフォローがなかったら危なかったわよ」
「ああ。あれはありがとう」
「あんな変なウソなんてつかなきゃいいのに」
「しょうがないだろ。あの結果で驚かないほうがおかしいよ」
「確かにそうね。あの光り方から考えるに、あの魔力質量は五賢者なみよ。まあ私には勝てないけれどね」
「そう。あの魔力質量。まだ確定したわけじゃないが、悠はあっちの世界で魔術の類を扱っていた可能性とてもが高い」
「なぜ? もしかしたら本当にたまたまあの魔力質量なのかもしれないわよ」
「違うそこじゃない。伽護女。君があの魔道具を最初に触った時のことを覚えているかい?」
「ええ。覚えているわよ。最初の時は大変だったわよ。触っただけでものすごく発光……あ!」
「やっと気づいたか。そう普通の人間なら魔力を操作できずに触った瞬間から発光してしまうだが、悠にはそれは無かった」
「そうね……」
「『もしかしたら』のようなこともあるかもしれない。一応念のため気を付けといたほうがいいと思うよ」
「そんなことは考えたくないのだけど……、わかったわ。なんってたってそれが私の仕事ですから」
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