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ゆうの最後  作者: しゅう
1/3

途上開始編 一話

「こんにちは」


と近所のおばあさんが俺にあいさつをする。


「こんにちはー」


 俺はそのあいさつにいつも通りのあいさつを返した。

もう慣れてしまった……


そのおばあさんがお茶の入った水筒のようなものを空中に浮かせ、散歩している毎朝の風景に!



 ◇



 俺は山仲島 悠。日本では高校二年生だった。

 一ヶ月ぐらい前にこの異世界にきて生活しているが、この世界では魔法や能力というものが普通らしい。そのため数十年前までは争いも絶えなかったらしいが、いまはこの通り平和だ。

 食べ物や文化は日本と似ているが、建物などは少し前の時代って感じがする。


「さて、行きますか」


 ◇



「先生さよならー」

「あぁ、また明日な」


 さすがにこの世界に来て何もしないわけにはいけないから、俺は学校的な場所で働かせてもらうことになった。

 一応高校一年生までの勉強はできる。その知識を使って生徒(小学生くらい)に教えている。


「今日は何も仕事が残ってないから帰ってもいいよ」

「そうですか。ありがとうございます」

「さすがにこっちに来てからいろいろあって疲れたでしょ。帰って休みなさい」


 そう言われたので今日は帰ることにした。



 ちょうど日が傾き始めた頃。家までの帰り道である奴にあった。


「ひさしぶりね。仕事はどうかしら? 慣れたかしら?」


 呼ばれて振り向くと(かがふり) 伽護女(かごめ)がいた。

 伽護女にはこっちの世界に来てからいろいろ手伝ってもらった。今住んでる家の手配や今の仕事場への連絡などをしてくれた。


「ああ。だいぶ慣れたよ。伽護女がいろいろ手を回してくれたからな。ありがとな」

「礼はいらないわ。それが私の仕事だもの。あとこれ」


 というと、伽護女がズボンのポケットから紙を取り出し俺に手渡した。


「なんだこの紙?」

「明日の午前十時にこの場所に来てほしいの。仕事のことは気にしないで。私から言っておくから」

「ここで何をするんだ?」

 

 さすがに俺は気になった。とって食べる気ではないだろうが、どことなく緊張感というか興奮を感じた。


「まぁ、行ってからのお楽しみね。安心して。私も行くから」

「そうか、わかった。じゃあまた明日。朝十時な」


とその場を去った。

 その日は何もすることなく、夜飯を食べ、寝ることにした。



ーーーーーーーーーーー



「すみません。このについて聞きたいんですけど……」


「いいぞ。どうした?」


「こことここのつじつまが合わないんですよね。このときは別に何かあったわけではないと思うのですが」


「確かに。これを見る限りつじつまが合っておらんな。確か……」


「そうそう。千年ぐらい前のことだよな。あの頃って何か合ったかの?」


「そうなんですよ。何かおかしくありません?」


「なにがだ?」


「では逆に聞きますが、あの頃何があったか覚えていますか?」


「……本当だ。()()()()()()()()


「これってもしかして……」


「そうだな。何者かの能力によって事象が改ざんされている可能性があるな」


「調べてみますか?」


「そうだな。上にも聞いてみよう」











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