2.06
「えーと、話しするのにこんなに引っ付く必要あるか? 」
「あるよ? ていうか、目の前観て」
ルルが指さす方向を見ると、ホログラムの画面が何かを映し出していた。
その映像は、ある日の映像だった。
その日は、世界でも黒歴史とされた物。
その映像や写真を持ってるものは、逮捕されるほどの恐怖。
「おいおい。これて...。」
「これが日本列島壊滅の映像。2人が変わった時の」
「どういう事だ? 母さん」
「どうて、決まってるだろ? エルとルルはこの日だけなにかに取りつかれたかのように、その身の姿を変えて悪魔のような姿になり、日本列島に居た人々を1人たりとも残さずに殺したんだ。」
本当の事実。2人が隠したくなる気持ちがよく分かる。
ここには誰も知り合いがいない。
いるとしたら家族ぐらいだ。
思い出した記憶には幼なじみや友達がたくさん居たのを覚えている。
しかし、ここにはいない。
もう存在しないのである。
「嘘だろ...。でも今は...。」
「もういいよ。マスター。」
「でも、二人とも顔真っ青だぞ」
「大丈夫。あの日の事は私達が1番知っている。あの人達が死んだ理由も。」
お互いの目の前にあるテーブルから紅茶が入ったマグカップを口元に近づけて、紅茶を飲み干すとスイッチが入ったかのように二人の表情が変わった。
「マスターは、ほんとバカだ。」
「だね。私達を、停めたのも紫蓮なのに何も覚えてないの? 」
「え? 俺が停めた? 」
「うん。暴走していた私達を停めたのは本当なの。でもそれによって引き起こったのが日本列島壊滅。」
目の前のホログラムの映像に映っている宙を舞うエルとルル。
そして、その二人を抱きしめる紫蓮。
その背後に炎で埋め尽くされた日本列島。
「ふ〜ん。あの後こんなことがね〜。でも紫蓮と私は、カプセルで封印されてたはずなんだけど、なんで紫蓮がそこに居るの? 」
「あ、さすがいい所つくね。アリ姉。」
「あの紫蓮は、精神の塊と言った方がいいかもしれません。肉体は封印されて出てこれないけど、精神だけの姿で私達を抱きしめたことは今でも覚えています。あれがなかったらおねちゃんも私も死んでいたんでしょうね」
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・明かされる日本列島壊滅の真実
・紫蓮の行動





