1.30
そっと、アリセナの顔に近付き何も無かったかのようにキスをした。
「こ、これでいいんだろ? 」
少し照れくさそうに聞いた。
「満足〜。」
「じゃ、俺は先に教室戻るから」
手を振って紫蓮を見送ると、スカートのポケットに入れていたスマホがなりはじめた。
手に取ってスマホを開くと、母から電話がかかって来ていた。
緑のボタンを押して電話に出る。
「もしもし、お母さん。」
「今日健診だから部活とかは休んで帰ってきて。」
「うん。分かった。」
「それと紫蓮は、あの子達と一緒に帰ってると思うから心配しなくていいよ。」
「分かってるよ、それぐらい」
右手をギュッと力を入れて少し悔しい気持ちが言葉を焦られた。
「何かあったの? 」
「べ、別になんでもない。」
「そう。ならいいんだけど。」
「お母さん。私の残りの時間てあと何日か分かる? 」
「そうねぇ。1週間ちょっとかな? 紫蓮には絶対に...。」
「分かってる。私の本体は、いつ頃で完治しそう? 」
「エネルギー不足だからなんとも言えないけど、このペースなら2000年は掛かるかな。」
「そっか、私は生きていたとしても紫蓮達は...」
「仕方ない事よ。貴女は1度死んでいるのだから。」
「そうだよね。あの身体に早く戻って紫蓮と一緒に学校に行きたいなぁ〜。」
◆◆◆
「これが事実なのか...。 」
「そうだよ? まぁ無理に理解しなくてもいいけど」
後ろで話を聴いていたアリセナが突然発揮し始めた。
『危険 危険 主が記憶を蘇った為自爆プロジェクトを開始します。 記憶は、本体に移植され、No:192461370は活動出来なくなります。』
突然アリセナが苦しそうにしながらしゃべりだした。
「に・げ・て...。お願い...だから」
『警告 警告 自爆プロジェクトまであと10秒。 9 8 7』
本物のアリセナが紫蓮の右腕をつかんで首を横に振った。
「アリセナァァァァ‼ 」
アリセナの左腕を払って、今にも自爆しそうなアリセナの方に走って向かった。
『5 4 3 2』
「ばいばい。お兄ちゃん。大好き‼ 」
瞳から涙を流しながらアリセナは、笑顔を作って言った。
『1』
アリセナの方に走っていた足は、あの言葉を聞いてもまだ諦めずに走っていた。
『0』
ゼロというカウントダウンと共に、眼の前のアリセナが跡形もなく爆発した。
爆発した途端、紫蓮は走っていた足を止めその場で脚を崩し発狂した。
発狂した紫蓮の背中を抱きしめるエル。
そんな二人を、じっと見渡すアリセナ。
二人を観ていたアリセナが二人近づこうとしていた所をルルが止めた。
「大丈夫だ。アリ姉は死んでない。」
「でも、でもょぉ。」
「分かってるから、今まで接してきたアリ姉は、あのアリ姉だから。」
涙が洪水のように溢れだしてきた。
アリセナのことを思うほどより涙が出てきた。
その場で、約10分ほど泣いていたのが今になって恥ずかしいくらいである。
ここまで読んでくれてありがとうございます
不定期更新するかもですw
・真実の記憶。
・アリセナの自爆
・本体のやさしさ





