1.29
「そっか、じゃまた後で。」
担任に事情を話して屋上に向かった。
いつも鍵が掛かっているのだが、アリセナはなぜか屋上の鍵を持っているらしく、鍵が空いていた。
屋上の入口から当たりを見渡したが誰もいなかった。
立ち入り禁止と書かれた屋上は、先生立ちに見つかるとこっぴどく叱られる為、ほとんどの生徒は、屋上には来ないのである。
行く人もたまにいる程度だ。
フフフンフフンフフフン、フフフンフンフン、フフフン
どこからか鼻歌が聞こえてきた。
辺りを見渡すが誰もいない。
もしかしたらと思い、入口の屋根上観た。
そこには、呑気に鼻歌を歌いながら空を眺めているアリセナが居た。
鼻歌に集中しているのか、屋根の上に登っても何も反応しなかった。
アリセナの横にこっそりと座り込んだ。
「その歌、好きだな。」
「まぁね。紫蓮も好きでしょ? 」
「当たり前だろ。」
「そうだねぇ」
嬉しいな顔から怒っているかのような表情に変わり始めながら言った。
「結局、ルルちゃんとはどう言う関係なの? 」
「何言ってんだよ。なんにもないて...」
「何にもなくていきなり頬っぺたに、キ..キスするなんて! 」
少し頬を赤く染めながら言った。
「本当に何も無いぞ? 朝もいきなりキスされたからなぁ〜。」
「へぇー。そーなんだー。」
棒読みで答えるといきなり紫蓮の頬っぺをつねった。
「痛たたたたたたぁ。やめろ〜。もげるもげるから! 」
「やめて欲しいなら、私にキスしてよ! じゃないとやめないから! 」
「なにその条件意味わかんねー。」
「いいから! やりなさいよね? 」
「はいはい。分かりましたよ〜。」
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・アリセナを探しに屋上へ





