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1.25

「いつまでゆっくり食べてるのか知らないけど、後10分で八時三十分だよ? 急がなくいいの? 」

「ん? 」


壁にかかっていた時計を観ると、針がいつもより早く進んでいた。


「いやいや、もう行かないと! あれ? アリセナは...」

「アリセナちゃんなら、30分前に出ていったけど? 」

「さっき真横に居ただろ? 」

「ルルちゃんと、勘違いしてない? 」


隣に座っていたルルが紫蓮になんか用? と言いたいような瞳でこっちを見てきた。


「じゃ、行ってくるわ」


玄関の靴箱から、革靴を取り出し履いて玄関を出た。

走っても、もう間に合わないと思いのんびり歩きながら道中見つけた自販機でジュースを買いながら歩いていると、ビルのガラスのテレビに気になるニュースが流れていた。


「次のニュースです。日本に新たなる能力者が誕生しました。調べによると、辺り一面を火の海に変え、去っていったとされています。その者は、紅蓮の魔女と呼ばれており、彼女が何者かなのかも現在調査中との事です。」

「紅蓮の魔女? 」


まさかな...。


思い当たるのは、エルによって真実を告げられた時のアリセナが使用した魔法のようなものと一致していた。

彼女が夜な夜な裏の者を倒しているとしても、夜にアリセナがどっか行っていたことはたまにあるだけで何も気にしていなかった。

横断歩道を渡りながらSMPでニュースを見ていると、能力者だけが集う学校が作られる予定とまで書かれており、なぜ能力者がこんなに増えてきたのか未だ分かってないらしい。


学校に着いたのは、家を出てから1時間後だった。

遅刻したことを職員室に報告し、教室に行った。

まだ授業中なのか教科の担任の先生が呪文のような声で説明している。


「いいか、ここの範囲テストにそのまま出すから覚えておけよ! 特に紫蓮‼ 」


紫蓮の机に、視線が向く。

しかし、そこにはいない。

「あいつどこいったんだ? また遅刻か?」

「遅れました〜。」


教室の後ろの引き戸を開いて中に入った。


「職員室に報告したか? 」

「しました。」

「よし。席につけ」

ここまで読んでくれてありがとうございます

・紅蓮の魔女

・遅刻

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