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1.19

一瞬辺りが凍りついたかのように、二人は黙り込んでしまった。

動揺しながら紫蓮が話し出す。


「それって本当なのか? 」

「うむ。証拠もあるぞ? 観るか? 」


渡された書類には、ある1家全員が被害にあった。と書かれた大見出しの新聞だった。

内容を読むとこう書かれていた。


ある山奥の村の1家全員が何らかの原因により記憶に変化が生じ、いるはずのない長男に喋りかけていたりする事が、村の住人達から多く問い合わせされていた。

警察の調べによると、新種の記憶喪失では無いかと判断してるという。

専門家も同意見だそうだ。


その後、その1家はいるはずのない長男に、愛を注ぎながら生活しているという。


「なにこの意味わから記事...」

「無理もない。それは事実だ。」


まぁと銀髪の少女

「隣の子は、何か心当たりがありそうだがな」

「え? 」


隣にいるはずのアリセナが、紫蓮の隣にいなかった。

どこに行ったのかと思い周りを見渡すが誰もいない。

後ろから泣き声が聞こえるが、後ろ振り向いても誰もいない。

どうなってるんだと思い、アリセナの能力のことを思い出す。

すると、背中に何かが当っている感触があった。


アリセナだ...。


確信して、背中に抱きついているアリセナの頭を撫でながら言った。


「アリセナ。何か知ってるのか? 兄さんの事...」

「知ってるけど、これは紫蓮に言っちゃダメな事。お母さんにも言うなて言われてたし。言えないよ」


少し黙り込んで、だがと言いかけると銀髪の少女が不思議なことを言い出した。


「何て、決まってるじゃないか。例の薬。不老不死の薬で彼女を蘇らせたんだよ。あの時噴火で犠牲になったのは、その隣にいる彼女なのさ」

「そんな...馬鹿な...ぐあああああああああああ。なんだこれは!!!!」


ブレーキが外れたかのように、一気に忘れていた記憶が流れ込んでくるかように思い出してしまっていた。


「思い出したみたいだな。」


紫蓮は、何かに取り付かれたかのように落ち込んでしまっていた。

事実のことを受け入れなければならなかった。

ここまで読んでくれてありがとうございます

・ついに明かされる真実。

・アリセナに起きた悲劇

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