1.07
すると、ルルはエルが手を離した瞬間...
恥ずかしそうにしながら左胸の手を抱きしめるかのようしながらこっちをじっと見つめていた。
「ど...どう...ですか?」
「ど、どうと言われても...」
「ルル。マスターの本音聴きたいなら心読んだ方が早いよ? 」
ルルは首を横に振った。
「大丈夫。元々聴いてたし...そ...それに...紫蓮の口から聴きたくて...」
頬の辺りが熱くなり、赤色に染めながらじっとルルを見ていた。
「あ...それは...ご想像にお任せします!」
と言って身体の上に乗っかっている二人の間からベッドの外に逃げ出した。
部屋の扉を開けようとした途端、カチャというロック音がした。
「なに逃げようとしてるの? ていうか浮気は良くないよ? 」
「浮気てなに....エルちゃん。」
騒ぎのせいかベッドで寝転がっているルルに布団を被せながらアリセナが起き上がってきた。
「あーそれは、あそこにいるマスターが...私たちを手駒にしようとしたのだよ...」
「あ、そっか。じゃあ、しばがないとダメだね? 」
アリセナは紫蓮に近づきながら右手に巨大な炎の塊を出し、それを紫蓮に投げつけた。
部屋の扉や壁が黒く焦げ、紫蓮の身体も黒く灰になっていた。
「アリ姉やりすぎ..さっきの話し聴いてたでしょ?」
「やっぱりバレてたかぁ〜。紫蓮が起きた頃には起きてたからね。2人が入ってきたことも知ってたし...あーしないと紫蓮ほんと変なことしかねないから仕方ないね。」
灰になった紫蓮は、以前このように復活しホテルのクローゼットから着替えを出した。
「あーじゃねーよ! 全く...てあれ? 」
「ん? ............。」
着替えようとすると、パジャマのズボンがいつの間にか脱げていたことに気づくとアリセナは、紫蓮の腹にグーパンすると、寝間着のまま廊下に飛び出した。
「ルル。いい加減返してあげなよ〜。」
エルがベッドのほうでモゾモゾしているルルに声をかけた。
「むぎゅ? やーだー。」
ルルは布団から顔を出しながら紫蓮の寝間着のズボンを抱きしめるかのように持っていた。
「て...あの時か...」
「そだよ? 紫蓮のいい匂い〜」
「アウトだから!それ返せ!」
「やだ! 紫蓮の上着くれるなら考えるかもだけど...」
「ああ、わかったから」
クローゼットから冬服を取り出してルルに着せると満足したのか寝間着のズボンを返してくれた。
一段落してエル達と学校に行く用の転送装置があるかないか確認していると母さんが何かを探すかのように歩き回っていた。
声をかけるがなにかに集中しており全く返事しない。
服を人差し指で、指してみるとさすがに気づいたのかこちらを振り向いた。
「あ、ごめんね。紫蓮達あれ探してるんでしょ?」
「まぁな。ていうか、ここにあるのかよ」
「あるわよ? エレベーターホールの突き当たりだったかな。部屋があるからそこに入って。」
「ありがと! じゃ」
別れようとした途端母さんが声掛けてきた。
「今8時だから急いでね」
「.....ち、遅刻!!!!!」
と言って紫蓮は、速攻転送装置に乗ってエレベーターホールに向かっていった。
「全くあのままならもっと楽しめたのに...」
「あの子にはまだ早いわ。」
「そうか? あれぐらいの歳なら...」
登っていくエレベーターを、じっと見つめているルルを見ながら言った。
「なるほどねぇ。どうりで紫蓮のジャージ着てるわけだ。」
ここまで読んでくれてありがとうございます
・むぎゅ?
・学校へ( ^ω^)・・・





