0.22
「あ、来た来た。遅いよ? 」
食堂の入口付近に立っていた俺とルルを見つけ、アリセナが声をかけてきた。
「すまん、すまん。今何時だ? 」
「えーと、午前八時かな」
アリセナが、壁にかけられた時計を見て言った。
「あと、三十分ほどか余裕やな。」
俺は、母さんとエルが座っている机の椅子に座った。
目の前には、頼んだわけでもなく朝食セットが出てきた。
トーストにバター塗りつけながら考え込んでいた。
ルルが現れる前に、俺に囁いてきたあの声は誰なんだ?
塗り終わったトーストを、口元に運びながら、《シュミート・パック》のホログラムの画面を触りながら食べた。
《シュミート・パック》訳してSMPと呼ばれている。第二次世代の小型端末だ。
日本列島が崩壊前には、スマートフォンと呼ばれるものがあったらしいが、それをもっと高性能にしたものと言えよう。
「なに調べてるの? 」
隣で座っているルルが話しかけてきた。
「今は亡き日本列島について…」
その言葉を発した時、エルは持っていたホークを離した。アリセナは、こっちを睨みつけていた。母さんと研究員達は、大人の対応で何も聞かなかったことにしながら、食事をしている手を止めなかった。唯一何も反応を示さなかったのは、ルルだけだった。
「日本列島ね〜。あそこは死の大地だよ。」
「は? そんなわけないだろ? 何言ってんだ? 」
周りの研究員は、食べ終わったのか食器棚に食堂などを置いていた。 母さんは、俺の肩をポンと優しく叩き食器を、持っていった。アリセナは、ずっと俺の事を睨みつけながら口元にトーストを運んでいた。エルは、俺の横に座っていたルルを呼びつけ食堂の連れていった。俺は、ずっとSMPを触っていた。
ニュースを、観ると俺たちの高校の記事をが書いてあった。タップして観ると、記事には、アリセナの事に着いて書かれていた。しかも写真付き。、
表情を変えながら記事を読んでいると.SMPをアリセナが強引に奪い取った。
「いいから、ご飯食べてよ。もう時間ないよ? 」
時計を観ると遅刻扱いになるまで残り十分になろうとしていた。
「まじやん‼ ゲホゲホ」
食べるの急いだことにより、肺の方に入りかけた。
側にあったコップの中身を飲み干し、肺の方に入りかかったトーストは食道の方に流れて行った。
「急いで食べるからでしょ、食べ終わったなら食器棚に置いといて…。」
と言ってアリセナが食堂を後にした。
「俺も早く支度しないとな」
壁掛けの時計を観ながら、食堂を、後にし部屋に向かった。部屋の扉を開けると、中から声をかけられた。
「遅かったじゃないか…。初日遅刻とはいい度胸だなぁ」
「・・・」
パタン
部屋の中の光景を観ないように扉を閉めた。
ここまで読んでくれてありがとうございます
・朝食を食べていると時間に気づく





