表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/126

0.20

 ヘリコプターで帰ってきた時に、偶然見つけた場所があった。

 屋上への入口付近の窓枠に、足をかけて上に登っていく。数メートル登り平の場所に出た。

 俺は、よじ登った天井に腰を掛けた。


 一体俺は、何をしているのだろう。こんな所まで来て…。何かを思い出しかけたのに、何も思い出せない。その記憶になにか隠されているんじゃないか…。

 それに、母さんとアリセナが話してた事も気になる。

 その事が何より、俺の心を閉じるようにして何も言わなくなってしまっている。

 まさか、エルがあんなに怒っていたのは、起こす事を条件に話すつもりだったのか?

 このなんなのかわからない事を…。でもあのエルがあそこまで恐れている記憶て、一体。


『その…悩み…思い出…させて…やろう…。貴様が…どう…なって…も…俺には…関係…ない。しかし…巫女が…悲しむ…。』


 なんだ? お前は一体誰だ?


『貴様に、知る必要なし。力を欲するか? 』


正体が分からないやつのことなんか聞くわけないだろ?


『黙れ、貴様が力を欲しているのは、分かっている。まだ拒むなら実力で意志を止める。』


はぁ…。勝手にやればいいだろ? めんどくさい事を一々聞くな。


『面白い。その意気込み面白いぞ。では巫女に分からないように、貴様に力を与えよう。』


頭の中で流れていた声は、一瞬にして途絶えた時には、意識をなくしていた。

冷たい天井に倒れている俺の身体を、何者かが粘膜のような膜で覆いかぶさった。

ドクンッドクンッと音を発信ながら心臓の鼓動のように、動く膜は、ちょうど良い暖かさを感じた。


意識の渦の中で、俺は混乱していた。永遠に続く石畳のスローブを渡りながら考えていた。

どうなったんだろう。このまま眠りにつくのかな。以前のように…。

すると、身体の感覚が戻り始めた。

血液が体を巡る音、心臓を動かす速さ、徐々に体に意識を取り戻し始め、ついには目を開いた。


「俺は、眠っていたのか? あの声は一体。」


何も無かったかのように、俺は、起き上がり、喋り始めた。呼吸や精神は、通常通り安定していた。

しかし…。右腕の黒い紋章の形が変わっていた。


「お寝坊さんだね〜」


声がした方向に振り返ると、エルによく似た銀髪の少女が腹の上に座っていた。


「おはよ〜。おやすみ」


もう一度寝ようとすると、俺の左腕を引っ張りながら


「起きないとダメ‼ お姉ちゃんが来ちゃうから…」

「お姉ちゃんて誰だよ。ていうか、あんた誰なん?」

「え? 覚えてないの? 」

「う〜ん、おっさんのような声のやつに、力は欲しくないか? とか言われて受諾したことなら覚えてるぞ? 」

「それはさっきまでのこと、本当に覚えてないの? 私の事」

「う〜ん、覚えてない。エルによく似てるけど姉妹かなんかか? 」


この反応、まさか記憶を無くしているの? でもなんで、あの時、保護の魔法かけておいたはずなのに…。


「ちょっと右腕触らせてね。」


彼女は、そっと右腕に触れると突然目を閉じ始めた。


・何者かに力は欲しいか?と言われる(どっかの竜王ですか?w)

・エルによく似た少女が腹上に座っていた・・・ 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろうSNSシェアツール
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ