2.23
目が覚めるとルルの膝の上で変なメガネをつけて横になっていた。
あれ? 今までのやつは一体なんだったんだ! てか、なぜ膝枕?
「それは…その…紫蓮が倒れたから膝貸してあげただけ…」
「なるほどなるほど、それでこのメガネは…」
メガネの縁に触れると、レンズにさっきまでの事のリザルト結果が流れてきた。
ゲームだったのか? でもなんであんな実感が…
「ゲームていうか、バーチャル体験型戦闘訓練なんだけどね…」
「は? まさかあの宇宙から落ちてきた奴らとかは…」
「全部幻術てことだ。分かったか?」
「分かったかと言われても困るんだが…」
エルは相変わらずむすとして俺の事を睨みつけてくるが、ルルは俺の事をじっと見つめて少し頬赤く染める。
起き上がると背中からルルに抱きしめられた。
「ばか…」
「ごめん…」
ルルの手に俺の手を添えてじっとしていると、エルが俺の右手の刻印に触った。
「お、覚醒完了してるみたいだな…あとはルルに任せるから〜」
「お姉ちゃん!待っててば〜!」
「ごゆっくり」
エルは後ろに手を振りながら部屋の外に出ていってしまった。
部屋の中ではルルと二人きり…
「覚醒か、やりすぎたかもな…」
「違う…魔力使い過ぎなだけ…」
「あーそっちか…それは怒るわな…でもあれだろ?実際に起こってないんだろ?」
「うん、バーチャル体験型戦闘訓練ていう変なやつらしいけど、よくわかんない」
「でもよ、俺バンバン戦ってたからこっちの被害やばいんじゃないのか?」
「それは、なんか神経遮断システム使ってるぽい。ずっと紫蓮は私の膝で寝てたよ?」
「もっと寝ていいか?」
「いいけど…起きててくれると嬉しいなぁ…」
「なんでだ?」
「ずっと心聴いてるより話してる方が好きだから」
「それは確かに…」
ずっとメガネをかけていたことに気づきメガネを取り、近くにあった机に置くと、机に何やらファイルに挟まれた紙が入っていた。
気になって取り出してみると、診断結果と書かれていた。
「診断結果?」
「あーそれさっきの覚醒状態の診断結果」
「覚醒状態の診断結果?」
診断結果の紙を見ると、覚醒状態の結果と書かれてるとこを見た。
『心身共に神経に以上は見当たらず、覚醒時間は魔力残量に比例し推定時間はおよそ一時間、リンクしていれば無限に魔力を使用する事が可能』
「燃費いい方なのか?」
「全然良くないけど?」
「ルルなら何時間持つんだ?」
「うーん覚醒状態なら一週間かなぁ、覚醒状態じゃなかったら一ヶ月は持つよ?」
「やばいなそれ…」
「普通だよ〜アリセナちゃんなんか覚醒状態なしで1年は大丈夫らしいよ?」
「上には上に化け物がいると…」
「そういうこと…」
ルルが俺から手を離すと、紅茶が入ったポットを隣の部屋から持ってきた。
コップを忘れた事に気づきまた隣の部屋に戻っていく。
ポットの蓋を少し開けてみる、開けた瞬間、鼻元まで爽やかな紅茶の香りが広がった。
「勝手に開けてる…」
「すまん、少し気になって」
「別にいいけど、はい、コップ」
ちょっとむすてしているルルからコップを受け取り、コップに紅茶を入れると、さっきの香りが充満したいった。
ここまで読んでくれてありがとうございます
・バーチャル体験型戦闘訓練
・覚醒状態の診断結果





