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喰らうもの
2035年春、人類は予定より一歩早くシンギュラリティを迎えた。
今では一人一台AIが生まれた頃から一緒に居るAI様々で、一緒に成長するAIや、最初からベテランなAIを子供と過ごさせるかは、親が勝手に決める。
そんな俺の担当のAIは成長型AIだ、俺が小さい頃は俺と同じで少年の姿をしていたが、共に成長し俺より一回りデカくなっていた。
「よぉ久しぶりだなぁ……政近」
政近……共に幼少を過ごしたAIの墓の前に来る、一年前政近は死んだ、記憶を司る部分がぶっ壊れたらしい。
「お前から貰った………星みたいなやつ、怖いけどまだ腹に収めて置くよ、『AIの余剰パーツ』がなんでこんな健康になるのか分からないけど」
政近と俺は爆発事故に巻き込まれ、二人とも死ぬのが確定していた、けれど最後の瞬間政近が『星』のような物を俺に飲ませた。
どうやら今の時代のAIには、人の怪我や病気を治す余剰パーツが生まれるらしい、それを体内に入れれば効果が発揮され、死にそうな俺を助ける奇跡が起きた。
「また来るわ……星が好きなの知っていてくれてありがとな」
空には本物の星が瞬いていた




