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ーLev・KarunaRatiー  作者: ☆ごりらカーニバル☆
Deck 01. 1章‼ ~謎の転校生と対抗戦ッ!!~
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Rati 08. 対抗戦、開始ッ……!



「よぉ。 逃げずに来たか、栗ノ木小の三バカトリオ」


「んだとぉ? バカにしてんのか!?」


「三バカといったらそれしかないだろ」


「それもそうだな」


 俺が納得していると、モモちゃんに背中をはたかれた。


「言い負かされてんじゃねぇよ」


「お、おう。 そうだった」


 今日は対抗戦の日。

 俺とモナカ、そしてモモちゃんを大将に、俺たち3人は妙な緊張感の中で隣地区の相手と向かい合っていた。

 カゲミツは用事があると言って、結局モナカが出る事になったけど、俺達なら必ず勝てる。


 皆が奪われたカード、絶対に取り返してやるぜ。


「お前たちは絶対にせーばいしてやる! 覚悟しやがれ!!」



―――――


Rati 08. 対抗戦、開始ッ


―――――



「お前たちが勝ったら、俺たちの戦利品を全部渡す。 それが望みか?」


「あぁ。 皆のカード返してもらうぜ」


「それじゃ、こっちの条件も飲んでもらおうか」


「なに!?」


「当たり前だろ。 なんでこっちのメリットもないのに付き合わなきゃいけないんだよ」


「そ、それもそうだな」


 くそ、こいつらさっきから口が回りやがる……。


「ヤマト、ここは俺に任せろ」


「た、頼んだ。 モモちゃん」


 俺達のガキ大将はこういう時に、頼りになるんだ。

 あのままじゃ雰囲気にのまれて相手の条件を全て飲むところだった。


「そんで、その条件っつーのはなんだ?」


「対抗戦の勝敗に関わらず3戦すべて消化し、俺達が勝ったら……負かした相手のデッキを全て貰おうか」


「……ヤマト、モナカ」


 モモちゃんは俺たちの顔を見る。

 俺達の覚悟は決まってる。


「えぇ、考え直そうよ~」


「モナカ、言ったろ。 俺達を信じろ」


 俺のグーサインを見たモモちゃんは、微笑み返した。


「あぁ、いいぜ。 俺達はデッキを賭ける。 だが一つ約束してくれ」


「なんだ?」


「この対抗戦が終わったら……勝敗関係なく、俺たちの学校には手を出すんじゃねえ」


「それは虫が良すぎるだろ。 なんで勝負の後のことまで縛られなきゃなんねーんだよ」


「代わりに……俺たちは命を懸けるぜッ!!!」


 ……漢だぜ、モモちゃん。


「はっははははは!! バカかお前ら! レヴルナは遊びだ。 命のやり取り何てできるわけないだろ」


「う、うるせぇ。 そういう気合で勝負に臨むっつってんだ」


「どちらにせよお前らの命なんていらねぇよ。 まぁ、いいか。 三バカに笑わせてもらったからその条件は飲んでやる。 その代わり、対抗戦で負けたらお前たちは俺らの家来な」


 なんとか、約束を取り付けたな。

 けどちょっとややこしくなったぞ。


「つまり、どういう事だっけ?」


「僕が説明するよ」


 モナカ、頼りになるぜ。


 俺達は個人戦でデッキを賭ける。

 勝敗は関係なく、俺たちの学校に手は出させない。

 対抗戦で負ければ、俺たちはあいつらの家来になる。


 後は俺達が勝てば、万事解決だッ!


「それじゃ、早速1戦目をやるか」


「いけっ、モナカ!」


 相手を見たモモちゃんがモナカの背中を押した。

 きっとあいつは、デッキタイプでモナカが不利を取らない相手。


 一度あいつらと戦ってるモモちゃんは、相手のデッキタイプが分かるんだ。


「よ、ようし……!」


「なんだ、一番弱そうなやつか」


 モナカ、見せてやれ。

 お前の力を……!


「「セッション!」」


 合図により、モナカのソウルゲームが始まった。

 お互いがモンスターを出し、バトルの応酬をしていく。


 いいぞ、モナカはプレッシャーに負けず退いていない。

 特訓の成果が出てる。


「8級魔導士を再び召喚!」


「そんな、低パワーの雑魚モンスターでなにができんだ」


「僕は召喚した8級魔導士を再びコストへ送る事で、ランクアップさせる」


「なに!?」


「秀才の4級魔導士を召喚!」


「ランク型パートナーか……!」


 そう、モナカのデッキは、カードに物語があり主人公としてカードが実力を上げていく、ランクアップ型デッキ。

 力を封じられた魔法使いの主人公が、幾度の戦いを経て力を取り戻していくテーマ。 

 そして、そのテーマと相性の良い魔法使いやスペルカードでデッキが構成されているんだ。


「いけ! 4級魔導士の攻撃!」


「スペルカードを発動。 4級魔導士を迎え撃つ!」


 ……モナカ、楽しそうだな。


 今まで、気の弱かったモナカはたくさんの知識があるのに周りからバカにされてきた。

 けど、レヴルナを始めて……俺達と出会って、その知識を活かすことで周りとも仲良くなっていったんだ。

 皆はモナカのアドバイスで色んなカードの可能性や使い方を知る事が出来た。


 モナカはその経験を活かし、戦っている。


 それだけじゃなく、モナカはこの数日間の特訓でプレッシャーを少しづつ克服していった。

 プレッシャーに弱いモナカは俺達と走り込みを行い、走りながらカードの問題を解くことで、疲労や緊張に負けず落ち着いて状況を把握する力をつけていった。


 今のモナカは俺達の中でも一番の曲者だ。


「僕は、僕たちは、仲間を信じる……! バトル!!」


 そして。

 【自分を信じ切れないなら、モナカを強いと知ってる俺達を信じろ】

 この言葉が、モナカの道を塞ぐ最後の壁を崩したんだ。


「歴戦の2級魔導士の攻撃!」


「くっそ~!!」


「や、やったよ! 二人とも!」


 これが、レヴルナの良さだ。

 仲間と共に強くなれる。

 それぞれの個性を生かし、それを元に心が共鳴し楽しさが広がっていくんだ。


 それに、モナカも対戦相手も。

 すっげーいい顔してたぜ。


「ナイス、モナカ!」


 今度は俺の番だな。


「一番強い桃道はまた俺がやるか。 お前が行くか?」


「あぁ、俺に任せろ」


 俺の相手は……あいつか。


「さーて、次は俺が行くかぁ!」


「これはボーナスゲームだな」


「棒もナスもないぜ、俺が必ず勝つ!」


 ……俺が必ず、モモちゃんに繋ぐ。


「いくぜ!」


「「セッション!」」


 デッキ相性は悪いけど、こいつの相手は俺が引き受けた。

 なぜなら、モモちゃんは相手の大将と決着を着けたいはずだから。


 だから、俺はそのバトンを繋いで、道を切り開く!


「いくぜ、バトル!」


「こ、こいつ。 つええ……」


 俺のデッキのメインは地属性。

 相手の使う天属性に不利だけど、レヴルナは相性が全てじゃない。


「どーなってんだ!? 桃道より強いのか……?」


「へへっ、言い忘れてたぜ。 ヤマトの実力をな」


 スペルカードには種類があり、その中でも場に残るカードが重要だ。

 モンスターに装備するギアスペル。

 戦場を塗り替えるフィールドスペル。

 場に残るステイスペル。

 そういったスペルカードを上手く使い、フィールドをコントロールすればアドバンテージを稼げる。


 そうする事で、相性の不利を覆せる。


「この前やった学内リーグ戦、優勝したのは俺じゃない」


 風魔ノ大妖狐を召喚。

 ギアカードを発動し、風魔ノ大妖狐を強化する!


「まさか!」


「優勝したのは、ヤマトだ!」



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