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ーLev・KarunaRatiー  作者: ☆ごりらカーニバル☆
Deck 01. 1章‼ ~謎の転校生と対抗戦ッ!!~
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Rati 09. 古の力



「俺の勝ちだ! ゴクラクさま!」


「お前、強いんだな。 完敗だよ」


 対抗戦はモナカと俺が勝って計2勝。

 栗ノ木小学校の勝利だぜ。


 けど、俺たちはもう1戦やらないといけない。

 そういう約束だ。


――――――


Rati 09. 古の力


――――――



「ヤマト。 お前のバトン、無駄にしないぜ」


「勝てよ。 モモちゃん」


「へっ、誰に言ってやがる」


 今のモモちゃんなら、あのカードを使いこなせるはずだ……。

 代理でパートナーデッキに入っている、凄まじい力を持ったカードを……。


「いくぜ……」


「「セッション!」」


 デッキを賭けたソウルゲームが始まった、これに負ければモモちゃんのデッキは取られてしまう。

 だけど、逆境はモモちゃんにとってエンジンだったんだ。


 ……モモちゃんは、切り札のライカンスロープを取られてから、随分元気をなくしていたみたいだけど。

 すぐ立ち直って今日のために特訓してきたことを俺たちは知ってる。


 あの敗北から立ち上がり、強くなったんだ。


「攪乱トカゲでバトルだ」


「俺は、オオコウモリで吸血」


 攪乱トカゲは、バトルで負けてこそ真価を発揮できるパートナー。

 オオコウモリはバトルで勝つことで、メリットがあるレアカード……。


 あいつ、強敵だぜ……。


「モモミチ! どうした!」


「まずい、モモちゃんが押されてるよ!」


 確かに、モモちゃんはバトルを連敗し押されている。

 けど、それは一気に片を付けるためだ……。


 強力なあのカードを使うために、モモちゃんは準備を整えている……!


「落ち着け、モナカ。 お前は仲間を信じる、だろ?」


「そうだ。 そうだよね!」


 そう、俺たちはそのカードを扱うために特訓に付き合ったんだ。

 今のモモちゃんなら、必ず使いこなせるはずだ。


「次のバトルで負ければ、お前に後はないぞ。 ライカンスロープだけじゃなく、そのデッキも頂いてやる!」


「……ファーストラウンド」 


 きた、ファーストラウンド。

 モモちゃんは、ここで勝負に出るしかない……!


「カゲミツ、俺に力を貸してくれ……!」


「なんだ? ライカンスロープ以外に切り札を持っていたのか!?」


 きた……!

 ライカンスロープを失ったモモちゃんへ、カゲミツがこのバトル限定で託したパートナー……!


「召喚! 天臨テンリン鬼神キシン茨木童子イバラキドウジ!」 パワー7000


(気を付けろ……! ヤマト……)


 ……なんだ?

 鬼神のカードにおかしなオーラが……。

 気のせいか?


「何かと思えば、ライカンスロープに劣るパワーじゃねぇか!」


「このままバトルだ!」


 茨木童子はコストの割に素のパワーが低い。

 けれど、鬼神の名を持つこのカードはありあまる底力を秘めているんだ。


「いけ! 茨木童子はパワーが2倍だ!」


「なに!?」


 よし、このバトルは勝った!

 けど、次のラウンドで決めないと、終わる……!


「そして、茨木童子は……バトルを終えたらパワーが0になる……」


「ただ延命しただけか、次で終わらせてやるよ」


 あいつ……!


「ライカンスロープを召喚!! 自分のカードでとどめを刺される気分を教えてやんぜ!」


「ライカンスロープ。 俺が取り戻してやるからな……」


 ……俺はモモちゃんの勝ちを信じている。

 その心に反して体は勝手に動揺し、生唾が溢れて来る。


 嫌な汗だ。

 楽しさとは違う、自分の大事なモノを賭ける感覚……。

 モモちゃんのプレッシャーが伝わってくる。


「バトル!! 俺は……できる限りのスペルカードを発動する!」


「しかし、茨木童子のパワーは0。 12000を誇るライカンスロープには絶対に届かない!」


 いや、違う。

 茨木童子のパワーはエンドラウンドに0になるだけだ。


「鬼神は……不屈だ! 茨木童子のパワーはバトルの瞬間2倍になる。 つまり、スペルカードで増やした分が2倍になるぜ!!」


「驚かせやがって、それでもパワーは届かない。 ライカンスロープは13200! 茨木童子は、12500。 勝負あったな。 もうお前は上限までスペルカードを発動した」


「まだだ! 俺は……ソウルコストにいる、攪乱トカゲの効果を発動する!」


 攪乱トカゲは、コストを払う事で相手のパワーを下げる事ができる!

 強力な鬼神のサポートをするために、俺達が見つけ出したカード!


「なん……だとっ……!?」


「俺達の、勝利だッ!」


 ……モモちゃんが勝った!!


「おっしゃぁぁぁあああああ!!!」


 俺達が勝ったんだ!

 皆で抱き合い有頂天の勝利を喜んでいると、相手の3人組から声をかけられて我に返った。


「もってけよ、俺たちのデッキだ」


 その3人は自分のデッキを差し出した。

 まるで、俺達に謝罪するように。


「……いらねーよ」


「え?」


「俺たちはそんな約束してねぇしな。 なぁ、二人とも」


「モチのロンだ」「もちろんさ」


 その代わり……。


「あんな事、もうやめろよ。 お前らだって本当は嫌な気分だったろ……?」


「あぁ……」


「また、勝負しようぜ。 お前たちとのバトル面白かったからさ、仲直りのゴクラク様だ!」


「ったく、なんだよ。 それ……」


 俺達は、熱いバトルを称え合うように握手を交わした。

 もうこれで、こいつらも賭けルールなんておかしな真似しないはずだ。


「それで、皆のカードはどこにあるの?」


 そうだった。

 モナカが言わなきゃ、忘れるところだったぜ。


「それが、実は俺たちはもってないんだ……」


「え? どういう事だよ……」



・「月夜を浴びるライカンスロープ」 コスト8 タイプ:天

パワー8000 手札を1枚捨てる毎にパワー+1000

エンドラウンドが始まる瞬間このカードが場に残っている場合、ビースト系パートナーに使用可能なスペルをデッキから1枚相手に見せて手札に加える。

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