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ーLev・KarunaRatiー  作者: ☆ごりらカーニバル☆
Deck 01. 1章‼ ~謎の転校生と対抗戦ッ!!~
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Rati 03. 校内最強決定戦ッ!!




宇良々(ウララ) 景光カゲミツです。 皆、よろしくね」


「キャァ~~!」「かっこいいかも……!」「カゲミツくん! ここ開いてるよ!」


 公園で会ったあいつ。

 転校生だったのか……。



――――――


Rati 03. 校内最強決定戦ッ!!


――――――



「カゲミツくん! 前はどこにいたの!?」「誕生日は?」「彼女とかいる!?」


 休み時間。

 転校生のカゲミツは物珍しさから女子生徒に囲まれている。


「別に……」


「キャー!!!」


 あーもう、さっきからカゲミツが一言発するたびにこうだよ。

 うるさくてかなわん。


「うるせぇよ! 集中できないだろうが!」


「なにいきなり」「やきもちでも焼いてんの?」「うわぁ、子供っぽい」


 小学5年生は子供だろうが、ったく。

 妙に背伸びしたがる方が子供っぽいっつーの。

 それに誰がお前らみたいなのにやきもちなんか焼くか。


 って言うのはやめておこう。

 こちらが正論を言っても大抵は【なにそれ、意味わかんない】で効果を無効化される。

 挙句の果てには向こうはどんどん仲間を増やしていくからな、言い返すだけ無駄なんだ。

 これは小学生歴5年で得たジンセーケーケンというヤツだ。


 さて、うるさい女子たちは放っておいて、次の試合に向けてデッキの調整をしないとな。


「ヤマト、バレたら先生に捕られちゃうよ」


「大丈夫だって。 サクヤはレヴルナやらないのか? 最近は女子プレイヤーも多いみたいだぞ」


「……うーん、私はカードとか良く分かんないし」


「へ~」


 ……カードの調整をしていると、カゲミツがこちらを見ていた。

 そういえば、カゲミツもやってるんだったな。


「カゲミツも……リーグ戦出るか?」


「僕は……いいよ……」


 また、朝と同じ顔……同じ目だ。


「そうか、やりたきゃいつでも言えよ。 どうしてもって言うなら仲間に入れてやるからな」


 ……。


「……う「なにそれ、カゲミツくんがそんなのやるわけないでしょ」


「ほんとカードバカ」


「少しはカゲミツくんの落ち着きようを見習ったら?」



「う、うるせぇよ」


 あーでたでた、カゲミツの興味が自分らからそれたからってやっかみですか。

 お前らこそサクヤを見習ったら?


 と言うのは当然やめておく事にするぜ。


「ホント変な遊び……何の意味があるの? カードなんかやって」


「遊びじゃ、ない……!!!」


 ……カゲミツが急に声を荒げ、教室が静まり返った。

 あ、遊びだろそこは。


「ぼ、僕はレヴルナの世界一を目指してて……だから学校のお遊びなんか興味ないんだよ」


「そうだったんだ!」「私もやろうかな!」


 カゲミツって、なんかおもしれーかも。

 そして、カゲミツの人気ぶりを目の端で眺め続け学校生活は過ぎていき……放課後だ!


「いくぞ! モナカ!」


「ヤマト、待ってよ~」


 これから、公園でリーグ戦の続きだ。

 早くしないと日が暮れちまうからな。


「ヤマト、今日の夕方は稽古でしょ」


「しばらくはリーグ戦あるから無理だ! じーちゃんによろしく!」


 サクヤが呼び止めるのを流して、モナカの勉強道具を鞄に押し込んでいく。


「なんだよ、カゲミツもくるか?」


「……僕は、お遊びには興味ないから」


「へっ、そうかよ」


 カゲミツとサクヤを残し、道中の友人達とも合流し皆で公園へ。


「よし、じゃぁ始めるぞ!」


 休日と今朝、そして放課後を通し試合は消化されていき、とうとう最終戦だ。


「ヤマト、連戦連勝だね。 でも次は一番の強敵だよ」


「あぁ、楽しみだぜ」


 モナカの言う一番の強敵。


 その最後の相手は……百地モモチ 桃道モモミチ

 小学6年生の先輩で、校内最強(仮)のソウルキャスター。

 元々、このリーグ戦が始まったのも彼が発端だ。


 本当の最強を決めるため、学内でレヴルナをプレイしているソウルキャスター全員に声がかけられた。


「最後はモモちゃんか」


「やっぱり全勝か、ヤマト。 今日で俺の【最強(仮)】の称号も返上だ。 俺様が校内最強ってことを証明してやんぜ!」


「俺だって全国一を目指すんだ。 負けないぜ、モモちゃん」


 互いの意気込みを入れて、審判がソウルゲーム開始の構えを取り、合図を告げた。


「セッション……ゴー! ファーストラウンド!」 


 俺のファーストパートナーはこれだ。


伝令走狐デンレイソウコ疾風ハヤテ!」 パワー1000


「ブラック・ファング!」 パワー1500


 黒き狼のファーストパートナーか。

 パワーは俺の負け、ソウルタイプはどちらも地属性。

 けど俺の手札には【疾風ノ舞】があるから、相手のパワーを落とし勝利を狙える。


「いくぞ、ヤマト。 バトルラウンド!」


「なら俺は、スペル、疾風ノ舞。 ブラック・ファングのパワーを落とす」


「効かないねぇ」


 なに!?

 疾風が相打ちもできず負けた……?


「俺のブラック・ファングはパワーの変化を受けねぇんだ。 小細工は通用しないぜ!」


「そんな効果が……」


「ヤマト、お前みたいなやつと戦うためのファーストパートナーだ」


 パワー系デッキのモモちゃんがそんなカードを使うなんて……へへ。


「やるな。 モモちゃん」


「まだまだこれからだぜ。 エンドラウンド!」


 手札を4枚になる様にドロー。

 そして、ソウルコストを1チャージ。


 そして使ったコストがあれば全回復する。

 エンドラウンドでできる事はこれくらいだ。


「2ターン目 ファーストラウンド!」


 バトルで負けてデッキを削られた分+ソウルコストへ送られた疾風。

 そしてチャージしたコスト。

 俺のソウルコストの合計は3。


「俺は風霊・一反木綿イッタンモメンを召喚する」 パワー3000


「ブラック・ファングの負けだ」 パワー1500


 これでバトルは1勝1敗だ。


「よし!」


 そして、お互い準備を終えて次のバトルラウンドだ!


「バトル!」


「ヤマト。 先に呪文を出せ、【真紅の闘牛】のソウルタイプは天だ」 パワー3000


「相性効果だ!」


 モナカがギャラリーの初心者たちへと説明してくれる。


 相性効果。

 このゲームの駆け引き要素の一つだ。


 バトルに負ければデッキから相性の有利なパートナーを選んで召喚できる。

 そして、相性有利ならばパワーは+10%。

 同パワーなら、それで勝利する事ができる。

 

 だがこのゲームには呪文……スペルカードが存在する。

 それを発動し、パワーを競うわけだけどこれにも相性が絡んでくる。


 相性不利な方は、そのパワー差を覆すために、先に呪文を発動しないとバトルに負ける。

 有利な方はそれに対処する呪文を行使できる。


 つまりは相性有利な方は、パワー+10%に加えて……相手の発動した呪文への回答権を手にできる。

 モモちゃんはこれを狙ったんだろうが……。


「ヤマトの一反木綿のソウルタイプは【天】に不利な【地】。 でも……」


「そう。 確かに一反木綿のタイプは地。 でも、このカードは相性の効果を受けない!」


「く……やるじゃねぇか」


 こっちのセリフだぜ。

 モモちゃんは中々リードを許してくれない強敵だ。


「相打ちだ! どっちも、一歩も引かねぇぞ!」


「モモ!勝て!!」 「絶対負けんな!ヤマト!」


 俺達のバトルで皆が熱狂している。


 これだ。

 これが、やっぱりレヴルナだよな!

 真剣勝負をして、皆がそれを心から楽しんで、その時間をみんなで共有する。


 熱狂の中、気付けばお互いの生命線とも言えるパートナーデッキは切れかかっていた。

 このバトルが最終バトル!


「そろそろ決着をつけようぜ。 モモちゃん」


「覚悟しろよヤマト。 最強は俺だ!」



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