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ーLev・KarunaRatiー  作者: ☆ごりらカーニバル☆
Deck 01. 2章‼ ~七転八起!! 新たな旅の始まり……?~
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Rati 19.見返してやる……!



【ただいまより、ジュニア大会優勝者のヤマト選手VS公式プロプレイヤーLupinusルピナスによる、エキシビションマッチを開催します】


【両選手は入場し、挨拶の後、指定の位置についてください!】


 くそ……カゲミツのやつ。

 なんでエキシビションの前にあんな水を差すような事を……。


「浮かない顔だね……それに、今日はいつもより大所帯だ」


「俺の友達も来てますから……」


「君の、友達ねぇ……少し準備不足だったかな?」


 友達……本当に皆は友達なのか?

 じーちゃんとサクヤなんかは、朝だって俺をバカにして。


 カゲミツも……本当は、モナカやモモちゃんだって俺をバカにしているんじゃないのか?

 だったら、見返してやる……。


「問題ありません。 Lupinusルピナスさん、本気でお願いします!」


「いいのかい? この大観衆で、君は無様をさらすことになってしまうよ?」


 もしかして……カゲミツの言う通り、本当にこの人も俺をバカにしていたってのか?


「心配しないでいい。 ちゃんと手加減するさ」



――――――


Rati 19.見返してやる……!


――――――



【今回も特殊パネルフィールドにより、ホログラムを通したド派手なバトルが楽しめるぞ。 ぜひ目に焼き付けて帰ってくれ!】


【実況は、この俺。 公式MCのミスターTが行う。 皆、よろしくな!!】


 くそ……じーちゃんも、サクヤもカゲミツも、Lupinusルピナスさんも。

 公式プロプレイヤーに勝利して、見返してやるんだ!


 絶対に、勝つんだ……!


【さぁ、熱いコールを頼むぜ。 特別エキシビション。 セッション……】


「「ゴー!!!」」


 よし。


伝令走狐デンレイソウコ疾風ハヤテ!!」 パワー1000


「見習い聖騎士を召喚しよう」 パワー3000


 パワー3000のファーストパートナー……!

 相手のパワーを下げても、バトルは勝てない……!

 ならば手札を循環させるために【疾風ノ舞】のスペルを発動!


「見習い騎士はバトル終了毎にパワーが1000下がる」


 なら、次で倒せる……!

 コスト2の聖騎士に、パートナーデッキを2枚削られ、疾風がソウルコストへ。

 そしてエンドラウンドで1チャージ。


 合計ソウルコストは4。


「術法・鴉天狗を召喚! バトル!」 パワー3000


「見習い聖騎士を強化しよう」 パワー2000+1000


「なにっ!? ソウルコスト0でスペルカードを……!」


「コスト0のギアスペルさ。 レヴルナには膨大なカードがあるが、中にはこういったカードもあるんだ。 デメリットはあるけどね」


【ソウルコストが溜まっていない状態でのスペルカード。 ヤマト選手もたまらず相打ちだ】


 鴉天狗が……!

 そんなカードがあるなんて……!


【相打ちによりお互いのコストが削られる……! ヤマト選手、ファーストパートナーに2回もコストを削られてしまった……!】


 これで、コストは6。


「俺は、コスト5、風魔フウマ大妖狐ダイヨウコを召喚」 パワー4000


「焦りが見えるね。 心を乱すのは敗者のセオリーだよ。 僕はカイザーナイトを」 パワー4000


【ヤマト選手の作戦か? 早期決着を狙うつもりだ!】



――――――



サクヤ「モナちゃん、どういう事? 強いパートナーは先に出した方がいいんじゃないの?」


モナカ「うん。 サクちゃんの言う通りコストが溜まり次第召喚するのも一つの有用な戦法なんだ」


サクヤ「じゃあなんで皆はザワついてるの?」


モナカ「基本的にはバトルを行い、相手のパートナーデッキを削っていく。 そして切り札のフィニッシャーで勝利を掴むのが定番の流れなんだ」



カゲミツ(そう、モナカの言う通り。  それが定番の流れ、そして状況に応じて僕らは切り札の出しどころを見極めねばならない)


(召喚のタイミングをしくじると、バトルで勝っても相手に多くソウルコストを与えた上に、次のラウンドで自分の切り札に対処できる大型パートナーを召喚される)


(そのパートナーに負け、自分は新たな切り札を召喚する。 しかし、召喚したソウルコストの差額分、相手はスペルカードを使用してくるだろう。 そうなれば、そのままフィニッシュされて負けてしまう可能性が高い)


(今回のように焦ってしまえば、それが弱点となってしまうんだ。 それに、相手はあのLupinus……本来もぎ取れるはずの1勝も許してくれないかもしれない)


(心・技・体をコントロールし、勝機を探る。 これが、僕らの戦いなんだ。 今の彼には、まだ早すぎる)



サクヤ「なるほど、そんな仕組みだったんだ」


モモミチ「それでよくモナカに勝ったもんだ。 天性の才能ってやつか?」


カゲミツ「サクヤは……色んなことをなんでもすぐにこなしてしまうんだよね」


サクヤ「っへへ、ほめすぎだって~!」



――――――



 ……勝てる!

 余ったコスト1を使いスペルを発動する。


「大妖狐にギアスペル【模造品の勾玉】を装備」 +500 大妖狐の効果+2000


「合計パワー6500!」


「カイザーナイトの効果。 場にいる限り相手の効果を1度だけ奪える」


「な、なにっ……!」


 大妖狐4500 カイザーナイト6000……。

 ここで、バトルに負けるなんて……。


【本来ならバトルに負ける場面だったLupinus選手。 一筋の希望さえ嚙み砕く、容赦のない堅実なプレイだ!】


 またしてもアドバンテージを取られた……。

 このままじゃ、カゲミツの時みたいに……なにもできないで……。


【ヤマト選手、何とか食らいつこうとするが、Lupinus選手は的確な対処で突破していく。 公式プロプレイヤーの名は伊達じゃないぞ!】


 くそっ! くそっ!

 くそっ! くそっ!


 なんで……なんで何もできないんだ……。

 まるで、カゲミツに負けた時みたいだ。

 Lupinusさんは、俺に何もさせてくれない……。


 まるで俺と勝負する事なんて、埃を掃くようなものだって言ってるみたいに……。


「残念だ。 君は、あの子と切迫するくらいの存在になれると思ってたんだが……でもまぁ、この年ならとてもよくやった方だよ」


 ……カゲミツのことか?

 俺とカゲミツじゃ、ここまで差があるってのか?


「僕は、君を買い被っていたみたいだ」


【ゲーム終了!! 勝者Lupinusだ!】


 ……。


【そして、素晴らしい戦いを披露してくれた両者に拍手を!!】


 負けた。

 あの時みたいに、何もできずに……。


「くっそー!!!」



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