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ーLev・KarunaRatiー  作者: ☆ごりらカーニバル☆
Deck 01. 2章‼ ~七転八起!! 新たな旅の始まり……?~
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Rati 16. 憧れの指導者



「俺は風魔フウマ大妖狐ダイヨウコを召喚。 バトルラウンド!」


「負けたか……君、強いんだな」


「ゴクラク様。 勝負してくれてありがとう!」


 レヴルナのジュニア大会予選を勝ち抜き、俺は本選への出場が決定した。

 モナカやモモちゃんも本選出場だ!


【予選全ての試合を終了し本選出場者が決定しました】


【これより1時間程、お昼の休憩を挟みます】



――――――


Rati 16. 憧れの指導者


――――――



「お疲れ様、ヤマト!」


「サンキュー、サクヤ。 ってカゲミツ! お前なんで出場しなかったんだよ!」


 俺が予選を終えてサクヤが待つ座席スペースに戻ると、隣にカゲミツが座っていた。


「僕はこの大会の結果には興味がないのさ」


「じゃぁ、なんでここにいんだよ。 なんでサクヤの隣に座ってんだ」


「僕がどこで何しようが勝手じゃないか。 サクヤの隣に座ったらいけないのかい?」


「いけなくねーけどよ。 なんでわざわざ席が多いのに隣に座ってんだって話だよ」


 俺は、カゲミツと決着を着けたかったってのに。

 こいつは俺どころか、大会にさえ興味がないのか……。


 カゲミツからしたら、そんなに俺達のレベルは低いってのかよ……。


「私が会場で見かけたから隣に呼んだの。 あ、ヤマトもしかしてやきもち焼いてくれてるの?」


「んなわけねーだろ! バカ!うんこ!」


「んもー。 お下品だなぁ。 ねーウララくん」


 ……。


「……フッ」


「鼻で笑うな鼻で!」


 俺がカゲミツを威嚇していると、モモちゃんがモナカを連れて弁当やジュースを買ってきていた。

 気が利くじゃねーの。


「兄貴、お疲れ様です!」


「兄貴じゃないけど……ありがとう、モモちゃん」


 カゲミツは兄貴って呼ばれるのが嫌そうだな。

 俺も兄貴って呼んでやろうかな。


「はい、サクちゃん」


「モナちゃんありがと」


 ……。


「あれ? 俺の分は?」


「甘えんな、ヤマトは自分で買ってこい」


「ごめん、ヤマト。 僕も建て替えるお金が足りなくて……」


「あーそうですか!!!」


 ったく。

 あの惨敗した日から、カゲミツがいるとペースを狂わされっぱなしだ。


 カゲミツ……あいつなんで、興味もない大会を見に来てんだ?

 大会で成績を残せば、学園への入学も有利なんじゃないのか?


 それとも……ま、まさかサクヤの隣に座るためにきたってのか!?


「やぁ。 ヤマトくん」


「あ、貴方は……!」


「しーっ」


 あ……サングラスを外して、マスクで素顔を隠しているお兄さん。

 イベントステージに立っていた姿とは違うけど、この人はLupinusルピナスさんだ!


 初代王者のスペシャルTが一番の憧れなら。

 この人は、二番目の憧れの人だ。


 そんな人から今日だけで2回も声をかけてもらえるなんて……!


「名前、知っててくれたんですね!」


「もちろんさ。 君の戦いぶりから、すぐ選手名簿をチェックしたよ」


「へへ、嬉しいです……!」


「君は……隣に座っていた少年少女と友達なのかい……?」


「サクヤは、そうだけど……」


 ……。


『……もう、レヴルナはやめろ。 ヤマト、君は甘い』


 ……。


「あんなやつ友達じゃ……」


「なるほど。 あの子の強さに嫉妬しているってところかな?」


「そ、そんなんじゃないです!」


 俺が、カゲミツに嫉妬……?


「でも僕の見立てじゃ、君だって負けていないさ。 そう落ち込むことなんてないと思うよ」


「え?」


「君達みたいな年頃の子は、他人と差を見せつけられるとすぐに尻込みしてしまう。 けどね、それを覆せるかは自分次第さ。 君とあの子にそれほど差はないよ」


 父さんが良く言っていた言葉と似た事を、彼は口から放った。

 俺によく言っていたんだ【最後まで諦めるな】って。


 心のどこかで、俺はあいつに絶対に敵わないって思っていた。

 それを精一杯気付かないふりをしてきた。


 でも、ちゃんと受け止めて認めたうえで、現在地を把握しないと覆すこともできない……。

 きっと、そう言う事をこの人は俺に伝えたいんだ。


 そしてそれを覆すために、諦めたらダメなんだ……。


「べ、勉強になりました……!!」


「エキシビションという名の頂で待っているよ。 頑張って」


 かっけぇ……。

 俺も将来、ああいう大人になりたいな……。


「ありがとうございます!! Lupinusルピナスさん!!」


 あ。


「え? Lupinusルピナスさん!?」「Lupinusルピナス? どこだ!?」


 Lupinusルピナスさんの走る姿、激レアだぜ!!



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