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ボクっ子姫と竜の国  作者: あさたろ
第4章ボクっ子姫とゲーム世界の戦争
66/67

level 66 ボクっ子姫と謁見の間




 フォレスト城で門番の衛兵さんに身分証を見せて中に入る、慌てて別の衛兵さんがお城に向かって走って行った。


 ドラグーンやカツヤードと違って小さい庭があってその後ろがすぐ城になっていた、城下町はないらしい。

 城に入ると役人らしき人に案内され応接間に案内された、ここで待つように言われて皆で少し待つ。


「普通に対応してくれたみたいね、協力してくれるといいけど・・・」

「セントフォレス卜国は最近皇太子が後を継いで王様になったと聞いております・・・ですからあまり対立的ではないのかも知れませんね」


 アリアちゃんとマルチちゃんが話してるけどボクはあんまり耳に入らなかった、さっきのクリアンの話・・・メルヴィル様が・・お母さん・・・?

 パパ、王様が似てるって事はメルヴィル様もママに似てるって事だよね?


 ボクが産まれた時に亡くなったママ・・・


 何度も夢に出てきたけど顔だけはいつもモヤっとしてて判らなかったけど・・


 今度会ったら・・・なんて声をかけたらいいんだろう・・・


「まま?どうしたの?」


 ハッとして下を見るとエールが心配そうにボクを見ていた、子供に心配させちゃダメだよね・・亡くなったママもボクの事心配してくれてるのかな・・・


「大丈夫だよ、ありがとね」


 エールの頭を撫でてあげると淋しそうだった顔に笑みが浮んだ。


 きっと心配してくれてるよね・・・




「お待たせ致しました、王の謁見の準備が整いました、御案内致します。」


 お堅そうな白髭のお爺さんに案内されて謁見の間に通された、小さな広間だった。赤い絨毯(じゅうたん)の上にボクだけ立ってアリアちゃん達は入口付近で並んでいる。


「フォレスト王が入場されます!」


 全員がお辞儀をしながら声をかけられるのを待っている、けどいつまでたっても何も言われなくて廻りがざわつき始めた。

 メイドさんに呼ばれて宰相の人や衛兵が奥の部屋に入っていった。


「なんぞあったんか?」


 数人の衛兵を残した謁見の間にクリアンが呟いた、確かに只事じゃなさそうだけど・・・


「・・・ボク達も行ってみようか」


 皆で奥の部屋に進むと何人かが慌てて出てきて走って行った、中に入ると王様の姿はなく狼狽えている宰相がいた。


 どうやら王様が消えたらしい、誘拐か何かの事件なのか分からないけど消息不明だった。


 どうする事もできないので今日は泊めて貰う事になった。ボクとエール、アリアちゃんとマルチちゃんとクリアン、ブルーとチャラくんっていう部屋割りだった。


 王様、どこいったんだろ・・・




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