着せ替え
「聞いてって言ってるのに……」
「ほら、なにする? 戦バニする?」
「……」
「お前、バニーコイン使い切っちゃったからまた稼がないと」
「そうだけど……」
「あと、JINさんをログアウトさせておかないとな」
「あ、忘れてた」
「甲冑も隠してねえぞ」
「これ、兄ちゃんにバレるよね?」
「そうだな、隠すか」
「ログアウトする前に甲冑をNAGIに送っていい? 保管しててくれない? MIOのアカウントだと兄ちゃん入れちゃうし」
「だな。俺の方に移しておくか」
「NAGIに転送するよ」
甲冑が来た。
「マジかっこいい」
「ね」
「なあ、ちょっとNAGIに着せてみてもいい?」
「言うと思った」
NAGIに甲冑を着せる。
「あっはははははっ!」
春臣が画面指差して爆笑してる。
「全っ然似合わないwwwウケるw」
涙流して笑ってる。
確かに似合わない。
初節句の飾りみたいだ。
「俺もMIOに着せてみたい」
春臣が言い出し、MIOに一度転送し甲冑を着せる。
ゴツい。
ゴツいけど、それがMIOの華奢な感じや見た目の弱々しさを増長させ、
虚勢を張った美少女戦士風になり、結局MIOはなにをしてもかわいいという結果となった。
あ、いいこと思いついた。
またNAGIに甲冑を着せて笑い転げてる春臣に、
「なあなあ、JINさんにMIOが着てるレオタード着せようぜ」
「それはやばいw」
春臣が乗った。
黒のタートルネックレオタードと、黒のロンググローブ、ニーハイブーツをJINさんに転送する。
この時点で笑いが込み上げてくる。
春臣が半笑いで、
「じゃあ着替えさせるよw」
とJINさんのコスチュームをチェンジする。
ぎゃははははははは!!
腹痛い……死ぬ……これはやばい……
ゴリウサギのJINさんのピチピチレオタードは想像以上の破壊力だった。
春臣は声が出ないほど笑ってる。
「やばい……ピッチピチww」
「強い……ww」
「ブーツのヒール折れそうw」
「やめろ! 動かすな! いろいろはみ出る!」
「動くと余計に気持ち悪いw」
「MIOポーズさせんなw」
「もうダメ……耐えられない……ww」
どうせならとレオタードJINさんと甲冑MIOもデータだけ残すことにした。
ポーズは当然レオタードJINさんがMIOポーズ、甲冑MIOがスン! のJINさんポーズだ。
俺も甲冑姿だけデータに残す。
レオタードは気持ち悪いので辞退した。
散々JINさんで遊んでスクショ撮りまくって、レオタードを回収する。
「やばかった」
「兄ちゃん見たら笑っちゃいそう」
「お前、絶対笑うなよ、バレるからな」
「耐える」
「耐えろ。俺も今、龍臣さんに会ったら絶対笑うけど」
「俺、家でどうすればいいんだろ」
「地獄だな」




