こんな世界ならいっそ壊してあげようか
「知ってた、また君は負けるって」
言うのは、全ての解答を持つ少年。
「敗北否定」
それはとある拒絶者の言葉。
「ちょっとこの世界、希望少ないよ」
語るは生死をさまよう運命の少女。
彼らは分離した世界全ての希望。
神様になりきれない少年を救うべき3人。
また壊れかけた世界を歩く3人は何に動揺することもなく、遠足気分のようだった。
「しかし、まぁ燈衣羅さんまでこっち側なんてねぇ」
遊ぶ笑みを浮かべて言うのは完全存在と言われる少年。
「燈衣羅さんはともかく私までおっけーっていうのが納得できないー」
風景から外れた陽気な声を上げるのは赤い髪の少女。
「星木、それは愚問では?あなたの存在が不可欠などということは完全者じゃない私でも容易く理解できることですよ」
落ち着いた声を発したのは紫の瞳をした女性。
「わからないいー、っ・・・」
少女が怠そうに声を伸ばすと、燈衣羅と呼ばれていた女性が口をふさぎ正面を指差した。
指差す方向には少年と少女、そして機械じみた箱型のなにかがあった。
少年の方が箱型のなにかを操作しているのを見て少年が慌てたように動く。
「フィリアは頼みます」と燈衣羅に言ったときには瞬間移動のごときはやさで少年は箱型のなにかを破壊していた。
そして、それを開始の合図としたように赤髪の少女を除く二人は口をそろえて告げた。
「「ぶっ壊しに来てやったよカミサマ」」




