No.00完了。No.??創作。
「事実制御、セカイの絶望を元通りに」
「事実改竄、対象の寿命に終わりを」
「現物召喚、希望率0%システム」
「事実隠蔽、対象の記憶、設定」
機械的に言い並べるのは少年の姿をした少女の人格。
少女の声に合わせるように世界は変化していった。
例えば、絶望が戻ったことで多くのものが死した。
例えば、少女の欲で人が死んだ。
例えば、圧倒的絶望の装置が現れた。
そして、
「永久事実、繰り返し現実」
無限の絶望が定められた。
「ふふっ。便利だよ輝儀、わたしの才能と合わされば本当に神になれるよ」
世紀の発明をして狂った科学者のように少女の声は高らかに笑う。
「それじゃぁ、からだを返さないとね」
あまりに簡単にそういうと、少年の身体から分離するように少女の身体が誕生した。
「ッがは、がは」
少年は溺れていたような咳をして、それでも迅速に言葉を紡いだ。
「理想設定。あらゆる事実は否定するっ」
少年が叫ぶが、変化は訪れない。
「どうしてっ」
絶望に満ちた声を聴き少女は嗤う。
「このセカイの事実は理想、同時に理想は事実。私無しじゃもう、戻らないの」
少女の言葉に少年は言葉を失った。
楽しそうな笑い声が遠ざかるのも無視して、少年は辺りを見渡した。
そして、最後の希望と最も受け入れらない理想を賭けて、少年はそれに手を伸ばす。
デクストップ型のPCによく似たそれが、絶望を生む装置と知らずに少年は祈るように起動させる。
「嘘だ嘘だ」「信じない信じない」「どーにでもなれ」と叫びながら。
その先に生まれるのはいったい、いくつめのセカイなのか。




