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妄想的夢は終わりを知らない  作者: アルファ・レイ・ルシヴァム・リツァー
29/31

No.00完了。No.??創作。

 「事実制御、セカイの絶望を元通りに」

 「事実改竄、対象の寿命に終わりを」

 「現物召喚、希望率0%システム」

 「事実隠蔽、対象の記憶、設定」

 機械的に言い並べるのは少年の姿をした少女の人格。

 少女の声に合わせるように世界は変化していった。


 例えば、絶望が戻ったことで多くのものが死した。

 例えば、少女の欲で人が死んだ。

 例えば、圧倒的絶望の装置が現れた。


 そして、

 「永久事実、繰り返し現実リアルループ

 無限の絶望が定められた。


 「ふふっ。便利だよ輝儀、わたしの才能と合わされば本当に神になれるよ」

 世紀の発明をして狂った科学者のように少女の声は高らかに笑う。

 「それじゃぁ、からだを返さないとね」

 あまりに簡単にそういうと、少年の身体から分離するように少女の身体が誕生した。


 「ッがは、がは」

 少年は溺れていたような咳をして、それでも迅速に言葉を紡いだ。


 「理想設定。あらゆる事実は否定するっ」

 少年が叫ぶが、変化は訪れない。

 「どうしてっ」

 絶望に満ちた声を聴き少女は嗤う。

 「このセカイの事実は理想、同時に理想は事実。私無しじゃもう、戻らないの」

 少女の言葉に少年は言葉を失った。

 楽しそうな笑い声が遠ざかるのも無視して、少年は辺りを見渡した。

 そして、最後の希望と最も受け入れらない理想じじつを賭けて、少年はそれに手を伸ばす。

 デクストップ型のPCによく似たそれが、絶望を生む装置と知らずに少年は祈るように起動させる。

 「嘘だ嘘だ」「信じない信じない」「どーにでもなれ」と叫びながら。


 その先に生まれるのはいったい、いくつめのセカイなのか。


 

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