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妄想的夢は終わりを知らない  作者: アルファ・レイ・ルシヴァム・リツァー
21/31

矛盾

 「神様、僕一人ぼっちは嫌だよ、どうにかならないの?」

 何も答えがないことはきっと知っていた、きっとそれは自問自答だった。

 「一人じゃない」

 自分の問いに答える。答えになっていない、そう思うがそうじゃない。

 「そうだよ、神様以外だって信じればいいんだ」

 「そうだよ」

 二つの声の音源は同じ場所、人間から発せられる。

 「それじゃぁ、えーっと。よろしくね、フィリア!」 

 「よろしく、輝義」

 

 幼い俺が自分の才能も知らず創り上げた存在、それがフィリア。幼さ故に創り上げた理想の存在は不安定でいつも口調や呼び方が変わっていた。



 「不安定、設定No.00で生まれ唯一此処に存在できる永遠の理想、それがお前か」

 少女は提示されたことを認めるように軽くうなづき、また楽しそうに笑う。

 「思い出してくれたんだね輝義、私はいつだって輝義のそばに居るって言ったのに忘れてたなんてひどいよ」

 その笑顔とは反対に声は冷たい。

 「全部、輝義の理想なんて全部壊してあげるよ」

 夢を失くしたような声とともに記憶に異常が生じる。

 「この事実を、否定するッ」

 それは事実を否定する才能の神の言葉、記憶に生じた異常を否定し無かったことにできる力。そのはずだった。

 「ざんねんでしたー、輝義神様の否定できるのは『事実』だけですよー?、わたしはなんでしたかー?」

 勝てる試合を長引かせて遊ぶように、楽しそうというより相手で遊ぶような口調。

 「フィリアーーッ」

 フィリア自身が理想、その才能は『不安定』ともう一つ。


 神となった無来輝義が「事実を否定し理想を生み出す者」ならば

 理想であるフィリアは「理想を否定し事実を与える者」


 『不安定』であるが故に自身を否定せず保ち、それでも確実に事実を与える・・・


 永遠などない世界で永遠の理想が不安定に世界を矛盾させてゆく

 ・・・設定NO.00矛盾世界。



 

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