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シルバーリング  作者: Yua
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第74話「少年よ大志を抱け」少女は何を抱くのですか?

村人W「あ、2人とも、ちょっといい」


僕と姉ちゃんが森での一遊びを終えた後の帰宅途中に、僕たちをそのようなかわいらしい声で呼び止める者がいます。振り向くと、そこには小柄で、青みがかった長髪の隙間から、上目づかいで僕たちのことを見つめている、ウィズさんがいました。


ウィズさんは魔法や魔術のことがとっても大好きな人で、いつもほとんどの時間を、僕ではとても理解の及ばないような、難解な実験をして暮らしている人です。それと、小柄でとても可愛らしい人です。……あ、一応、男性です。



村人W「クロ、シロ、またちょっと実験に付き合って」


ウィズさんは、よくこうやって僕と姉ちゃんを実験に誘います。彼から実験に誘われる頻度は、村の中で僕たちがダントツです。なんでも、髪色と魔力の関係について気になるそうで、その中でも、白髪と黒髪については特に気になるそうです。そんな理由から、この村唯一の白髪と黒髪である僕たちが、頻繁に彼の実験材料に、そして研究対象にされてしまうのは、まぁ仕方のないことです。


 そんな感じでこれまでにも、彼の実験には、かなりの回数に付き合ってきましたけど、それでも、髪と魔力の相関については、いまだにその大部分が不明だそうです。研究すればするほど、その謎が解けていくどころかむしろ、わからないことがどんどん増えていくそうです。でもその感覚がとっても楽しいそうです。


 一応、姉ちゃんの白髪については、自身の闇属性があらゆる色素を吸収しているため、白く見えるんじゃないかってことと、逆に僕はほとんど闇がなくて、あらゆる色素を吸収していないので、黒く見えるんじゃないかって考えているそうです。光属性は黒髪になるのが基本で、その光属性が水や火のどれかの特性に偏って変換されると、その偏った髪色になるって説が、今のところ有力みたいです。


植物が緑色なのは、緑の光の色を吸収しないで、反射してるから緑色に見えるっていうのと同じ感じみたいです。


まあでも、その説は穴だらけみたいで、まだまだ研究中みたいです。




「うん、いいよ」「私もいいよ」


ウィズさんからの誘いを、特に断るような理由もないので、快く引き受けます。それに、ウィズさんの実験って結構面白いから、楽しみな自分もいます。隣にいる姉ちゃんも、なんだか楽しみにしているような様子です。


というわけで、では行こう!




 。。。。。。


そうしてやってきた、ウィズさんの家、部屋、そして実験室……そこでは、ありとあらゆる物が散乱して、未知の物体xなるものが跳梁跋扈している…………なーんてことはなくて、実験器具やグラスといったものが、とても綺麗に整理整頓されていて、おそらく必要最低限の物しか置かれていないこの部屋には、少しだけ広々としたような空間が広がっています。



黒助「今日はどんな実験をするの?」

村人W「うん、今日はね、魔力の循環について調べたいと思ってね」


黒助「魔力の循環?」


村人W「そう、光属性と闇属性の循環についてね。それじゃ、さっそくなんだけど……もともと魔力は光属性で、その使われた光の残滓、残骸を吸収して使役するのが闇属性。ここまでは知ってるよね?」


「うん、知ってるよ」「私も知ってる」


小さい頃、魔法を教えてもらう時にエリックさんからそう習いました。それ以降は、なんとなくですが、感覚でわかるようになりました。魔力は光。何かが光ると影ができる。その影を使うのが闇。そんなイメージ。



村人W「うむ、それでね、光属性から出た残骸を、闇属性が吸収する……そして、その吸収した闇を照らして、またすぐに光に変える……。これを繰り返す装置を作れば、もしかして永久機関が作れるんじゃないかと思ってね」


永久機関。フリーエネルギー。地球では、磁力や地力を使って作ってる人がいたっけ? テスラの世界システムみたいなのも有名だったよね。


その他にも、なんだか今地球のことを思い返してみると、地球ではもう出来てたみたいな節あるけど……何で普及してなかったんだろ? オイルマネーで潤っている人たちが邪魔でもしてたのかな? ま、どうでもいいや。



村人W「うむ、とりあえず今日はさわりだけだから。クロ、光魔法使えたよね?」

黒助「うん、ほんの少しだけー」


はい、光属性の中で最も強力な魔法、それが光魔法。それを、つい最近に、本当に少しだけなら使えるようになりました。まぁでも、その少しが強力すぎて……加減が本当に難しくて……普段の生活や、遊びや、家事といったことにはまったくの不向です。それはつまり、僕にとっては使いどころがないということです。無価値です。強力すぎるっていうのも、考えものですねー。



村人W「うむ、ならまずは、クロとシル、向かい合って両手を繋いで」


僕と姉ちゃんは、言われたように向かい合って両手を繋ぎます。普通に繋ぎます。普通です。姉ちゃんの手は、ひんやりしています。にぎにぎ……。


村人D「ふふ」 にぎにぎ にぎにぎ


あ、にぎにぎ、し返してきました。 にぎにぎ




村人W「2人とも、いちゃいちゃするのはもう少しだけ待って」


あ、ごめんなさい。




 ○ 私の独り言 ○


突然ですが、いえ、薄々気付いているとは思いますが、私は馬鹿です。おそらく、これを見ている人が想像しているよりも遥か彼方に馬鹿です。


そんな馬鹿な私です。科学的なことなんかも、もちろん、さっぱり分かりません。〇〇エネルギー、なんて言われても、さっぱりです。



そんな馬鹿だから、よく馬鹿な発想が浮かびます。


エネルギーといえば、電波もエネルギーですよね?

ならなんで、電波は飛ばせるのに、水や火や電気は飛ばせないんですか?


それに地球人って、どうしてもっと木のエネルギーを使おうとしないんですか?

私には、木が、地球のエネルギーの発信機に見えます。


やっぱり私って、とっても馬鹿ですね!

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