表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
シルバーリング  作者: Yua
58/91

第58話。魔王軍6「蛞蝓に塩」かわいそうなのです……。

俺はサマエル。魔王軍四天王序列Ⅳ位だ。


四天王とはいうものの、俺はそもそもまだ魔王軍に入りたてで、正直なところ俺に四天王の実力があるとは思っていない。魔王様本人からも、俺はシルヴィアという女の穴埋めだと、はっきりと言われている。


悔しいが事実だ。いつかこの地位に相応しい存在になりたいと思っている。


 。。。


そんな俺は今、魔王様に命じられてヴェギ王国までやって来たのだが……。


おかしい……。パズー様や、カビエル様どころか、他の魔族や魔物が一つたりとも見当たらない……。今頃はこの辺一帯を占拠していても、おかしくないはずなのだが……。


それどころか、ヴェギ王国は依然としてヴェギ王国のままだ。なんの被害の爪痕もない……。まさか、パズー様やカビエル様が率いる魔王軍を無傷でやり過ごしたとでも? いや、そんなはずはない。だが、だとするなら、いったい何が起きているんだ……? パズー様やカビエル様はいったい何処へ行ったというんだ……?


 。。。


それからも、暫くの間をヴェギ王国周辺の捜索に費やしたが……いっこうに何の足がかりも見つけられない……。私は頭を抱え、これからのことに頭を悩ませていた……。


そんな時だった……。



「爆ぜよ! エクスプロード!」 ぶぁあああああーーーーんっ!







 。。。


目が覚めたら……。知らない天井……。

ここは何処だ……? いったいなんなんだ……?




そうして混乱している俺に、「――あ! 目が覚めましたか? 調子の方はどうですか?」――と、誰かが話しかけてきた。


声の高さからすると、おそらく女だろう。どこか落ち着くような優しい声だ。俺は反射的に、話しかけてきた声の主に目を向けた……。そして……。




戦慄した……。


この女、ヤバイ……。殺される……。間違いなく殺される……。俺なんかが手に負える相手じゃない……。何なんだ……この魔力は……。



「あ、あの? どうかしましたか? そんなに震えてしまって……」


どうすればいいんだ……。どうすれば……。どうすれば、このヤバい女から逃げられるんだ……? というよりも、そもそも、一体何が起きたというんだ……? ここはどこなんだ……?



「あ! 起きたら呼ぶように言われてたんだった! ちょっと待っててくださいねー」


そう言って、このヤバイ女は部屋を出て行った……。チャンスだ! 今しかない! 逃げるなら、今しかない!


そう思った俺は、すかさずにベットから飛び降りる! 一刻でも早くこの場から離れなければ! そう思い、急いでこの部屋を出ようとした。


――するとその瞬間、何か小さなモノがやって来て、「ダメだよ~まだじっとしとかないと~」――と、その小さな何かが俺に言ってきた。


終わった……。 



魔王様……。俺はどうやらここまでのようです……。


なんなんだ……この有り得ない存在は……。さっきのヤバイ女の比なんかじゃない……。俺とは格が違う……。桁が違う……。次元が違う……。


そんなふざけたこの存在は、ただそこにいるだけで、俺のこの部屋からの脱出への行動は、いとも簡単に封じられてしまった……。動けない……。怖すぎる……。

 


それはそうと、俺はこんなふざけた存在を前にしていて、何故まだ生きているというんだ……? 何故殺されないんだ? 情報を吐かせるためか? だとすると……。俺はこれからどんな拷問を受けるというんだ……。


「はぁ…… あぁ…… はぁ……」


息が荒くなる……。軽くめまいがする……。もういっそ、このまま倒れて死ねないだろうか……。


「ん~? 大丈夫~?」――そう言いながら、この小さな化け物が近づいてくる……。俺は……







 。。。


目が覚めたら……。知っている天井……。

ここは、さっきの部屋だ……。 いったいなんなんだ……?




「あ~起きた~。でも~こんなところで寝ちゃうと~風邪ひくよ~?」




絶句だ……。言葉がない……。状況は何も変わっていなかった……。俺は何もできずに、床に横たわっていると……しばらくして、またあのヤバイ女も戻ってきた……。もっとヤバイ男を、一緒に引き連れて来て、戻ってきた……。



ヤバイ……。赤い髪色をした、大柄な男……。それに何より、その赤い鋭い眼差しが、俺の肝を締め上げていく……。殺される……。俺はこの男に殺される……。俺はそう理解して、確信した……。


そのヤバイ男が、俺の方へと向かってくる……。処刑執行の時……。いよいよ、か……。ゆっくりと俺の方へと向かってくる……。床に横たわる俺を、鋭い目つきで見据えて、向かってくる……。


怖い! 怖い! 何だよこれ……。めっちゃ怖い……。怖い……。お願いだから……来ないでくれ……。


そんな俺の願いもむなしく……そして、ついに、とうとう俺の前までやって来た……。そして……。


「本っ当に! すまなかった!」


俺の前で、土下座した……。


えっ!?




「ゴルトの~どげざ~」

「ふふふ、珍しいものを見てしまいましたね~」




何が……どうなってるんだよ……。




 〇 私の独り言 〇


そういえば、土下座って、今まで一度もしたことないかもー。


まぁそれはそうと、全く関係ないけど、三角座りってなんか好きー。

なんか落ち着くー。それだけー。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ