表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
シルバーリング  作者: Yua
57/91

第57話「ばつが悪い」え、えーっと、なのです……。

順調に道をならしていく僕達だけど、時々、大きな岩壁や山にぶつかります。


そんな時は……


村人R「えい、えい、やー」 バキっ ドン バーン

ゴルト「爆ぜよ! エクスプロード!」 ぶぁあああああーーーーんっ!


といった感じで、兎の獣人のラビーさんと、父を中心にして、押し通っていきます。


父が技名を叫んでるのは、ただ単に気分が良いからだけみたいで、他に意味はありません。昔、冒険者をやっていた頃に、他の人が技名を言っていて、面白そうだったので真似たみたいです。


ちなみに、ラビーさんと熊の獣人のボニーさんは姉妹です。活発な性格のラビーさんと、寝ることが好きで面倒くさがりのボニーさん……。姉妹ですが、二人は全然似てません。けど仲はいいです。




 。。。


村人S「ちょっと~! ゴルト~! あんまり森をいじめすぎないでよ~!」


父に苦言を呈しているのは、この森の大精霊セフィルちゃんです。薔薇の髪飾りが特徴的な、小さくて可愛らしい妖精さんです。


小さな見た目に反して、彼女の影響力はとても絶大です。


精霊である彼女が近くに居る。ただそれだけのことで付近の森が豊かになります。この村が食糧危機と無縁なのも彼女のお陰かもしれないですね。


ありがとうセフィルちゃん!



けれど、そんな強力な力ゆえに、その力を求めて昔、というか今でも精霊刈りというものが、この世界の至る所で横行しているそうです。


セフィルちゃんも例外ではありません。遥か昔、彼女がまだ下級の精霊だった頃に、世界中を逃げ回って逃げ着いた先が、この村だったみたいです。


初めは下級精霊だった彼女も、今では大精霊にまでなっています。とっても凄い事なのだと、胸を張って自称して、無邪気にはしゃいでます。この愛嬌みたいなものが、彼女の威厳をことごとく打ち消してしまってます。かわいい……。




「ゴルト怒られてるー」「いつもと逆~」「これあげる」

「なんか~あっちで人~倒れてる~」「ホントだ~」


この村にはセフィルちゃん以外にも、この村に行き着いた精霊さん達がいます。そんな精霊さん達も食べ物を取って来たり、連絡役として動いてくれています。




ゴルト「あ、あぁすまない……。気をつける……」


と言って申し訳なさそうにする父。普段は同じようなことで、母やセフィルちゃんを叱っているので、余計に居た堪れなさそうです。




 。。。


まぁ、そんなやりとりをしながら、僕達がならしていって土地を今度は……


村人O「よし!やるぞオメーら!」


   『おーーーーーーーーー!』


オーガの鍛冶師、オドンさんを中心に整地されていきます。




そういえば、以前、僕はオドンさんにお願いして作業場を貸してもらい、刀を自作しようとした事がありました。


結果は……散々でした……。


鉄を薄く伸ばせばいいかなー、くらいの感覚でやってみたけでど……何もできませんでした……。本当に何もできなかった……。


どんだけ叩けども叩けども、そもそも鉄がまず伸びない。だからといって熱を強くしたり、叩く力を強くすると、すぐ割れるし折れる。しかもめっちゃ熱い。


ろくに形を整える事すら出来なかった……。


鉄を鍛錬しないとダメ? 炭素濃度に問題? 錬成? その前にまず製鉄からおかしい? 焼入れ? ……。


無理だ……。素直にそう思いました。


とても素人なんかでは真似できない……。

そういった領域でした……。


そもそも一人で出来るものなのだろうか?

とても出来るとは思えないです……。




 。。。


まあ、とりあえず今は自分にできることから始めよう! 道作りで、土魔法が鍛えられて、刀が作れるようになるかもしれない! ないか?



黒助「オドンさん、今度、刀作ってよー」

村人O「刀? ってーのは、前に黒坊が必死に作ろうとしてたものか?」


黒助「うん、それそれー。どんなのかは教えるからさ」

村人O「よし! わかった! 任せとけ!」


餅は餅屋です。僕はオドンさんに感謝と尊敬の念を送ります。




 。。。


その後も順調に作業は進み、道づくりは二日程度で終わりました。


池の方も直ぐに出来上がった。

穴を掘って、土魔法で固めて、水を入れる。はい完成。



というわけで、海までの道造りと、村の池造りは無事終了した。






「嘘やろ……なんなんや……この人等……」



そんなつぶやきが、たまに聞こえてくるようなしないような?


そして、いよいよ地下海底帝国の建設へと取り掛かりますが、こちらは長丁場になるだろし、急ぎでもないし、気長にやっていくことになると思います。




 …… 後日 ……


黒助「オドンさ~ん! 刀、どうなった?」


村人O「今の俺には……無理だ……」 orz


刀作りというのは、想像以上に難しいことだったみたいです。日本刀って想像以上に凄いモノだったんですねー。


村人O「だが、必ず作って見せる!」


そう言ってオドンさんは、僕のことなんて眼中にない感じで、ズタズタと作業場に戻っていきます。その目は、今しがた、かまどに入れられた鉄のようにメラメラと燃え滾ってました。


そんな姿を僕は目に焼き付けようと……しましたが、途中で飽きたので、部屋を出ます……。だってー、何やってるかよくわかんないしー、なんかめっちゃ熱いしー。


そうして僕は、いろいろと熱気の帯びた作業場を後にして、帰路につきます。


刀が出来るの、楽しみですねー。


fin




 ○ 私の独り言 ○


みんなは最近、断ればよかったなぁ……。安請け合いしちゃったなぁ……。なんで出来ると思ったんだろう……。どうしようかなぁ……。ってなる事あります?



私は全くありません。


だって、そもそも頼まれることが無いから!


私って、最強なの!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ