第40話「猫に鰹節」私の手を噛まないでー!
あれから暫く経って、僕の体調もすっかり回復しました。今では庭で猫さんと元気にじゃれ合うまで復調しました。完全復活です! 体が軽いです!
ただ……この猫さんとのじゃれ合い……
村人C「いくよ! 黒ちゃん!」 ドッカーーン!
命懸けです……。
村人C「にゃーー!」 バシ! バシ! バシ!
猫さんが猫パンチで僕に襲いかかってきます。僕は身体強化魔法を使い、木刀で猫パンチをいなします。
身体強化魔法は視力や動体視力などのありとあらゆる身体を、強化することが出来ます。どういった部分をどこまで強化出来るかは、光属性の扱いのレベルに比例します。
僕は身体強化魔法を使い、動体視力、両足、右腕を強化して、木刀で猫パンチをいなします。いなすので精一杯です。
勿論、猫さんも手加減してくれてると思うけど、それでもすごい速さと威力です。
腕がじんじんします。油断できません。
それにたまに……えっ? それ本当に手加減してくれてます? 本当にしてくれてます! 本当に本当にしてくれてます!? みたいな猫パンチが飛んできます。地面抉れちゃってるんですけど……。みたいな猫パンチが飛んできます。本当に油断できません……。
僕も身体強化魔法をフル活用して必死に受けます。必死に必死に受けます! 油断は命取りです! 気が抜けません!
村人C「りゃーー!」
黒助「うおーー!」
まあでも、なんか大変そうに言ってますけど……これがなんていうか……とっても楽しいんですよね!
。。。
黒助「ぜぇー、ぜぇー、ぜぇー、もうダメ……。限界……」
疲れました……。もう限界です……。ふらふらです……。猫さんはそんな僕の限界を察したようで、じゃれ合う標的を、近くで見ていた狐君と紅葉に変更しました。
村人C「りゃ、りゃ、りゃ、」 スカ スカ スカ
村人F「 っ っ っ 」 ひら ひら ひら
狐君は、いなすので精一杯だった僕と違って、猫さんの猫パンチを完全に避けてます。ひらひらと舞うように避けてます。すごく綺麗です。
紅葉「ヒロト兄、凄い!」
村人C「ははは、ヒロト君やるね!」
凄いです! 流石狐君です! そして揺れ動く大きなしっぽが可愛いです……。よし! 後で心いくまで、もふり尽くそう!
。。。
そうして僕が狐君に見とれていると、近くにいた姉ちゃんが……「くろすけー、膝枕してあげる」と言ってきました。
どうやら、姉ちゃんが膝枕してくれるそうです。してくれるというなら、させてもらおう。では早速……えいっ!
僕は姉ちゃんの柔らかそうな太ももに、頭を預けます。
黒助「ふぅー」
あぁ~柔らかくて気持い~
あ、髪まで撫でてくれるようです。落ち着きます……。
いつもイタズラとか意地悪ばっかりしてきて、僕をからかう姉ちゃん。始めの頃はちょっと苦手だった姉ちゃん。けど今こうゆっくりと下から見上げて、まじまじと舐め回すようにその顔を観察すると、なんていうか姉ちゃんって……
可愛い……。
村人D「うん? 何考えてるの?」
黒助「姉ちゃん、可愛いなぁって考えてた」
うん、可愛い。白い髪にどうしても目がいきがちだけど、赤い目や長いまつげ、小さな唇、すべすべの褐色の肌、どれも本当に綺麗です。
村人D「そうだろ、そうだろ、私は可愛いだろ」
黒助「うん、可愛いー」
村人D「いやー、照れるなぁ、よしよし」 なでなで
あぁ、落ち着きます……。
そうして僕は軽く目を閉じて、横に顔を向けてまた目を開けると、向こうでは紅葉が猫さんに身体強化魔法を教えてもらっています。――まあ便利だもんね。
それときっと狐君の華麗な舞に、触発されたんだと思います。
分かるわー、あんな感じで、ひらひら避けれたら絶対気持いよね! 真似したくなるわー。
。。。
とかなんとか考えていたら、すごく眠くなってきちゃいました……。姉ちゃんの膝枕……すごく気持ちいです……。少し寝ます……。
お休み~。
続く……。




