第37話「苦しい時の神頼み」もう少し早くに言って欲しいのです……。
続き……
黒助「でも中には、上手く備蓄をしたり、口減らしとか、飢饉に対応できるくらいの規模や技術でやりくりする国もあるんじゃないの?」
そう、僕にはその記憶がある。僕の住んでいた日本が食糧不足で滅ぶ姿はあまり想像しにくい。
村長「そうじゃな、文明が発達すると、そういう国も出てくるかもしれんのう。
だがの……。
そうなってしまうと、さっきの話よりもっと悲惨なことになるかもしれんのう」
黒助「え、さっきよりも悲惨?」
村長「おそらく、世界が滅ぶだろうの」
黒助「え? うそ? なんで?」
村長「人が飢えなくなった文明の、農業とはなんじゃろう? なにを追求するかの?」
黒助「味とか、育てやすさとか、量とか?」
村長「そうじゃな、そういったものを求めて、沢山の品種改良がされるじゃろうな」
黒助「品種改良がダメなの?」
村長「いや、ある程度までは大丈夫じゃ」
黒助「ある程度?」
村長「自然のペースの範囲内までじゃ。それまでなら大丈夫じゃ。」
黒助「自然のペースを超えるとどうなるの?」
村長「簡単じゃよ、自然とはこの世界のありとあらゆるもの、もちろん我々人間も自然じゃ。そのペースを超えてしまうということはつまり……私たち人間がそのペースについていけてないということじゃ」
黒助「人間がついていけてない食べ物を食べるとどうなるの?」
村長「体にとって、不純なもの、もっと言えばこの世界にとっても不純なもの、つまり猛毒を食べたことになるのう」
黒助「なるほど、そうなると作物が食べれなくなっちゃうね」
村長「それだけじゃなく、汚染された作物を食べた家畜達もまた汚染されておるだろうの」
黒助「肉や卵、乳製品も駄目になるのかぁ…」
村長「そうなるだろうの、そしておそらく、その文明は品種改良だけにとどまらないだろうのう……」
たしかに僕の地球の記憶にも、人工甘味料、遺伝子組み換え、ゲノム編集なんて言葉がある。
そんな汚染された作物が、人の手によって世界にどんどん広がっていく……。中には種を飛ばして、自生しだす汚染植物も現れるかもしれない……。
黒助「たしかに滅びそうだ……」
村長「そうじゃな、だが、おそらくそこまで行く前に、管理者が介入してくるじゃろうのう」
黒助「管理者?」
村長「世界を管理しておるものじゃ、分かりやすい言葉じゃと、神じゃな」
黒助「神が介入ってどういうこと? どうなるの?」
神がいることは、あのおばさんから聞いてるから知っている。けど結局、神が介入するとどうなるんだろう?
村長「簡単じゃ。くろいのだって、服が汚れたなら洗濯するじゃろ? そんな感じで、神が世界に広がってしまった、汚染された物質を洗濯して洗い流すのじゃよ。
『核戦争や大洪水』といった形でな」
Fin
○ 私の独り言 ○
勿論これは私の妄想なのです。
ノアの大洪水、モヘンジョダロ遺跡を見て思いつきました。
けど、あなたはこれが本当に、私のただの妄想だと思いますか?




