第29話。魔王軍3「泣きっ面に蜂」ブーーンなのです!
オカシイっす。
どうも、カビエルっす。
突然、屋根が飛んできたあの日から俺たちは計画を練り直したっす。魔王様に軍の増援もお願いしたっす。そして再度、エルナ村に攻勢を仕掛けたっす。
だけど……エルナ村にどれだけ攻勢を仕掛けても、シルヴィアが出てこないっす。居ないんすかね? 警戒していたのに一度も見てないっす。
オカシイっす。
シルヴィアが居ないエルナ村なんて、只の雑魚だと思ってたっすけど……なかなか攻めあぐねてるっす。意外とやるっすね。
多分、シルヴィアを警戒して、なかなか大掛かりな作戦が出来なかったのが原因っす。そうこうしてる内に六年が経ってしまったっす……。流石に我慢出来ないっす!
「パズーさん! いつまでこんな事続ける気っすか! こんなチマチマしたやり方はもう止めるべきっす! シルヴィアも、もうどうせ居ないっす! もうここは一気に攻めるべきっす!」
「あぁ、そうだな……。」
この案はとっても簡単に通ったっす。
パズーも今のやり方に、思うところがあったみたいっす。むしろ六年もこんなやり方を続けたパズーさんは頭が硬いっす。ダメダメっす! 指揮官失格っす!
けどそれも今日までっす! これまでの鬱憤が溜まりに溜まってるっす。あー、スッキリしたい……ヤリたい……犯したい……。もう、そんなことばっかり考えておかしくなりそうっす。この鬱憤、今日晴らすっ!
。。。
オカシイっす。
意気込んで、攻め入ったものの……
「うっしゃーー! 次は何奴だぅああーー!」 バシ バシ ボコ ボコ
「ふんっ!」 バッシャーーーーーっ!
「えい、えい、やー」 ドン! ドン! カッ!
「ラビーキィィィック!!」 どっかーーん!
「ライト!」 じゅわーーー
「フッ フッ フッ」 シュッ シュッ シュッ シュッ シュッ シュッ
「はいはーい、みんなさー、がんばってー」 モコ モコ モコ
「粉骨砕身アターーック!」「骨だけにねー」 どーーん!!
「こいつの切れ味はどんなもんかな!」 スパーン!
「鬼の血が騒ぐぜ!」「俺はそうでも……」 スパ! スパ!
「養分がいっぱ~い!」 !? !? !?
「ジュルジュル~」「もっといっぱい来たー♪」「無駄な足掻き」
「わたしに歯向かうなんて、いい度胸ね!」 あうぅぅ…………
「ゴーレム隊、出動!」 ドコドコ ドコドコ ドコドコ
「ギンに負けてられへん! 燃えろ! 燃えろ!」 ぶわあああーーーーーー
「誰も来ない……。私、腐ってるから……。ならこっちから行くしかないっしょ! うらああぁぁーー! 逃げるなああぁぁ!」 ぎゃあああああぁぁぁ!
「怪我をされた方はこちらにーーー!」 ヒール ヒール ヒール
。。。
なんすか……これは……。物凄い勢いで魔物たちが倒されていくっす……。
「パズー! なんすかこれは! なんなんすかこれは! どうなってるっすか! シルヴィアのせいっすか!」
「ぅ……わからん……。何がどうなっているのか……。もうこの六年……ずっと……ずっとわからない……。すまない………。ほんとにすまない……」
「パズーさん……」
まさかパズーさんがこんなにも思いつめていたなんて……。
けど、こうしている間にも、物凄い勢いで魔物達が倒されてるっす……。ど、どうすればいいんっすか!?
「私も負けてられないわ! ぅーーーー、えいっ!!」
ブハーーーーーーーー、バアーーーーーーー、ヒュルーーーーーーー
『ぎゃーーーーー!』『わぁああああーー!』『あばばーぁああー』




