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シルバーリング  作者: Yua
28/91

第28話「人は見かけによらぬもの」ですよー。

こんにちはゴルトです。黒助の父親です。私はカイルさんにお願いされて、これから魔物退治をしに行くところです。


最近、魔物が多く発生するようになりました。おそらく、魔王が現れたことと関係していると思われます。特に今回は、どこからやって来たのか、今までで一番大きな群れがやって来たらしく、多くの人が魔物退治に駆り出されています。


気を引き締めないといけません……。



まりー「まっものー♪ たーいじーは♪ たっのしいーなー♪」


隣で、まるでピクニックに行く子供のようにはしゃいで、スキップをしてる妻を見ていると……気を引き締めないといけない……。そう思います。


紅葉の出産で、見えないストレスが溜まっていたのでしょうか? 今の妻はいつにも増して子供のよう? いえ、まるで子供です。


気を引き締めないといけない……。そう思います。


 。。。


カイルさんに連れられて、まりーと共に現場にやってくると、猫の獣人のキャロとライオンの獣人のリオウを中心に、魔物が狩られている最中でした


村人C「次っ、次っ、次ー、はー楽しい! あーもっとー!」 ボコ バン バキッ 


と、キャロはまるで人が変わったようです。彼女は普段気まぐれでおっとりしていて、とても可愛らしいですが、獲物を前にすると人が変わります……猫です。


村人L「……フッ……………ハッ!」 バキ ボコ バキ ボコ ボコ ズサーッ


一方、リオウはいつも通りで、淡々と魔物を狩っていきます。彼は無口で大柄で、一見コワい印象を与える青年ですが、実はとても臆病で優しい子で、キャロさんに惚れてはいるけど、嫌われるのが恐くて積極的になれない……。そんな奥ゆかしい青年です。


 。。。


村人B「えい、えい、やー」 ドン! ドン! カッ!


熊の獣人のボニーが、持ち前の豪腕で次々と魔物達をなぎ倒していきます。全くやる気のなさそうに、気の抜けるような声で応戦してますが、破壊力はとてつもないです。妹のラビーと共に魔物達を圧倒してます。


村人E「ライトアロー!」 グサッ グサッ グサッ


エルフのエリックさんが光魔法で魔物達を一瞬で消し飛ばしてしまいます。彼はこの村一番の光魔法使いです。私に魔法を教えてくれた師匠でもあります。


村人G「フッ フッ フッ」 シュッ シュッ シュッ シュッ シュッ シュッ


剣の達人のギンさんが、黙々と魔物達を切り伏せています。彼は、私が生まれた頃から全く変わらない姿で、相変わらずに流石といった感じです。


村人H「怪我をされた方はこちらにー」ヒール ヒール ヒール


後ろの方では、ハンナが怪我をした人達に、回復魔法をかけていっています。彼女がいれば死にさえしなければ大概の負傷は治ります。



「それじゃー、みんなさー、がんばってー」「「かしこまりました、ネロ様!」」

「よっしゃー! 新作の武器が試せるぞ!」「養分が~いっぱ~い!」

「わたしに歯向かうなんて、いい度胸ね!」「ゴーレム隊、出動!」 



他の方達も、とても活躍されている感じで、むしろ楽しんでる? というか遊んでる? みたいな感じです……。


今までで、一番大きな群れと聞いて、多少の不安もあったのですが、この勢いですと特に問題もなく終わりそうです。安心しました。










まりー「私も負けてられないわ! ぅーーーー、えいっ!!」


そういって妻は得意の風魔法を使います。やはり見えないストレスが溜まっていたのでしょうか?


 ブハーーーーーーーーー、バアーーーーーーーー、ヒュルーーーーーーーー


『ぎゃーーーーー!』『わぁああああーー!』『あばばーぁああー』


村人C「ぎゃああああーーーーーーーーーーーーー!」

村人L「!………………………………ッ……」 サ サッ ーーー キャッチ




村人C「あ、ありがと………………リオウ君……好き……」 ふりふり ふりふり




村人B「まりーさん! やりすぎですー!」

村人K「ウィズ君が飛ばされてったぞー!」

村人Z「あー、私の腕ー」 


村人H「う、あー、怪我をされた方はこちらにどうぞー!」




 。。。



その後も順調? に魔物は狩られ、今までで一番大きな魔物の群れの脅威は、あっさりと去って行きました。私の出る幕はありませんでした……喜ばしいことですね!




はい、いつまでも目を逸していてはいけません。今回も、私の妻がしでかしたことは決して褒められる事ではありません。温厚で優しい、ここの村人達だって、決して怒らないわけではないのです。


その証拠に……




「まりーさんの魔法凄かったです!」「まり姉、もう一回!」

「びゅ~びゅ~ん」「私にも教えて下さい!」「風さー、すごかったのさ」

「まりーさん、あ、ありがとう……」 ふりふり ふりふり



あ、あれ? 怒ってない? ウィズ君、思いっきり飛ばされてたよね?

え、楽しかった? もう一回?


キャロさん凄い悲鳴あげてたよね?

え、おかげでリオウ君と恋人になれた? お、おめでとう!



そ、そうか怒ってないのか、むしろ感謝されてる? まあそんなに被害が出たわけでもないし、本人が反省してるならそれで……



まりー「さすが私! ってところね!」 ドヤッ!



私がしっかりと叱らないといけない……。そう思いました。




 ○ 私の独り言 ○


人を見かけで判断してはいけないのです。

悪魔が悪魔の顔してやってくるわけではないのですよー。

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