48.お待ち
「落ち着いただろうか?」
「そうだね」
将軍さんがもう一つ神妙にエルに問い掛ける。
「ゆう殿、この国での今後だが居を他の国に移す事は難しいと思ってくれ」
「はい」
それは大丈夫。食事もあっているし、国民性が素敵です。
「徐々に外に出て行けるようにするが、護衛を必ず付けるという条件がある」
「はい」
それも了承済みです。攫われたら一溜りも無いからね。
「それとフェロモンが効かない。いや、感知出来ない我に機会を」
「・・・何のでしょう?」
え? 何? 改まって何か重要な事?
「我と共にいる未来を考えて頂けないだろうか?」
ん? それってプロポーズ?
「き、急ですね」
「そう、だろうか?」
「私にとっては」
「失礼した。どのくらいお待ちすると良いだろうか?」
期間? お待たせ期間を聞かれている? いや、待って。そもそも、これはプロポーズなの? エル、気配を消してないで、ちょっと!
「私はいないものと思ってー」
そう言うが早いか、エルが逃げた。
「エル!」
エルの背中に声が掠っただけになった。こうなってしまったら仕方が無いので、将軍さんに向き合う。照れる。自意識過剰だったらどうしよう。将軍さんといるのは苦にならない。無口な人だしね。だからと言って流されているだけの人では無いし、しっかりしている。仕事に責任を持っている所も格好良いよ。
良い所しか出していないけど、気になるのは若干悲観的というかフェロモンに対して劣等感があるよね。感じられないのがどれ程のショックな事かは分からないから何とも言えないけど・・・。




