49.赤く
エルに訊ねられないので、聞く相手は将軍さんしかいない。
「・・・あの、その将軍さん共にいるとはどういう意味ですか?」
「婚約を」
「護衛のお仕事の一環で」
「否。無論、護衛はさせて頂きたい。一緒にいる事で守り易いのは事実。その、ゆう殿の・・・事を・・・好ましく思っている」
蟲人さんの風習的にそんな事もあるのかなーと思ったら、即座に否定された。すみません、少しの可能性でも潰したくて。でも、しっかり言って貰って嬉しいです!
将軍さんの赤くならないはずの頬が、染まって見える。蟲人さんのお肌は人とちょっと違うので、血管に影響されないらしいのだ。これは学びました。あ、話題が逸れた。うーんと・・・えーと・・・。お互い憎からず思っているって事? え? 嬉しいって、ええ? 私、将軍さんの事、結構・・・好き? 私の顔面から音が出たんじゃないかと思う程に、全身の温度が上がった。
「大丈夫だろうか?」
思わず聞かれちゃう程、赤いのね。見える手も赤い。
「だ、ダイジョウブ、デス。タイチョウハ」
片言にもなる。蟲人と人は違うので、将軍さんは私が両想いに盛大に照れて真っ赤になった可能性には思い当たらないようだ。良かった、のか?
将軍さんは待ってくれている。察して貰うのは無理、だよね。自分から告白・・・。告白かー。どうする? どうしよう? 思考がぐるぐるする。でも、今、言わないとこの先、言える未来が見えないよ。しかも将軍さんの気持ちの確認からなんて、難易度高すぎる! 私の事、まだ好きですか? 私も好きですなんて、言えないよ!!
ふー。はー。深呼吸。




